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“彫刻筋肉兄弟”の弟が激戦クラスで総合優勝!「兄弟で同じ舞台に立つのは初めてだったのでそれも嬉しい」

俳優の金子賢氏がプロデュースし“サマスタ”の愛称で知られる人気ボディコンテスト「SUMMER STYLE AWARD(サマー・スタイル・アワード) 」。トップ選手のみが出場できる『2022JAPAN PRO GRAND PRIX』が12月3日(土)、東京・TFTホールで開催され、130名を超えるプロ選手たちが洗練された筋肉美で2022年度ナンバーワンの座を競い合った。

【写真】激戦クラスを勝ち抜いたチャンピオンの筋肉美

男子の人気部門である「スポーツモデル(ビースティ)」は各クラスとも波乱の結果となった。shortクラスでは昨年優勝の宮崎貴博選手や準優勝の西本耕亮選手らを破り“山口のシンデレラボーイ”岡崎峰幸選手がプロ初戦でいきなり優勝。middleクラスでは鶴巻孝浩選手が昨年に続き優勝するも、オーバーオール連覇を岡崎選手に阻まれた。

残るtallクラスは戦前、昨年度覇者の片桐悠貴選手と、過去に3年連続総合優勝の偉業を達成し、今シーズン3年ぶりにカムバックした田中健斗選手による“新旧王者対決”が話題を集めていた。ところが、激戦を制したのは田中秀選手(27)。昨年5位からの大躍進だった。

「率直にいって、嬉しい。すごく嬉しいです。でも正直、兄に勝てるとは思っていなかったのでビックリもしています」

兄とは“旧王者”の田中健斗選手。じつは今回のtallクラスでは、新旧王者対決と共に“兄弟対決”の様相も呈していたのだ。弟の秀選手がサマスタに初出場したのは2019年。求められる筋肉量としてはスポーツモデルよりライトな「スタイリッシュガイ」部門を選び、ルーキーイヤーにしてtallクラスで日本一を獲得した。

「兄と同じスポーツモデル部門でプロになったのは昨年ですが、初出場のPRO GRAND PRIXでは5位でした。でも、僕がプロになったことに兄も刺激を受けたみたいで、今回復帰することを決めた。兄弟で同じ舞台に立つのは初めてだったので、それだけで普通にちょっと嬉しかったですね」

兄は2年前にパーソナルジムをオープンし、現在4店舗まで規模を広げている。弟はジムのトレーナーとして、また“ジムの顔”となる看板選手として兄の起業を支えている。コンテストでの勝者と人生の勝者、2つの夢を追いかけ、“彫刻筋肉兄弟”は二人三脚で走り続ける。

取材:藤村幸代 撮影:中原義史

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執筆者:藤村幸代
スポーツとカラダづくりを中心にカルチャー、ライフ、教育など多分野で執筆、書籍構成・プロデュースを行っている。神奈川県横須賀市出身、三浦市在住

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