トレーニングの取り組み方は十人十色、始めたきっかけや目的ももちろん違う。ここでは、トレーニングに励む愛好家達の軌跡を辿ってみよう。今回紹介するのは、2022年12月3日(土)に開催された「ゴールドジムJAPAN CUP」のウーマンズレギンス4位の小澤輝美(おざわ・てるみ)さん(48)。
「運動もせず毎晩大好きなワインを飲み続け、身長160cmに対して体重が65kgまで太ってしまいました。身体は動きにくくなり、洋服も着られるサイズのものしか選ばなくなってしまったことが嫌でダイエットを始めました」
小学3年生から中学3年生までバレーボール部に所属し、36歳から42歳までママさんバレーをやっていた小澤さん。ママさんバレーもやめて運動せずに過ごした結果、体重が増加し、2年前の46歳(2021年3月末)から、自宅トレーニングと食事制限を始めた。
「自宅でエアー縄跳び2,000 回と、甘い物や大好きなワインをやめてタンパク質多めの食事に変更しました。その後、1年間かけて15kgのダイエットを成功させたときに Instagramのフォロワーさんから、家でできるトレーニングを教えてもらい宅トレを開始しました」
6人家族の小澤さんはフルタイムで保育士として働いている。仕事から帰宅後、家族6人分の晩御飯を作り、片道車で30分かけてジムへ通う。忙しい中でも時間の使い方にはかなり工夫しているそうだ。
「トレーニング時間は1時間〜1時間半です。勤務によっては朝に晩御飯の下ごしらせをしたり、 ジムに行ってる間に洗濯のタイマーをかけておいてジムから帰宅後に洗濯物を干しています。ジムでの時間を確保するために、家事の有効な使い方も考えるようになりました」
小澤さんが初めて大会出場に挑戦したのは2022年2月「マッスルゲート新人戦」だった。しかし、ウーマンズレギンス163cm以下級と50歳以下の部に出場したが、どちらも予選落ち。大会出場に向けてどちらかと言えば減量が得意で増量が苦手だということが分かったという。
「トレーニングは部位ごとに日を分けて行っています。少しでも筋肥大するように、各部位3日間は空けて筋肉を休ませて、前回と同じ種目はなるべく避けて、筋肉への刺激が入るようにメニューを考えています。食事は脂質に気をつけて、タンパク質と炭水化物を多めに摂っています。減量期はサプリメントや炭水化物の種類を変えています。また、仕事の日は朝やトレーニング前に和菓子を食べたり、トレーニング後におにぎりを食べたりしたことで減量が進みました」
じつはこれまで何度もダイエットをしてはリバウンドを繰り返してきたという。難病を抱え、ケガをしても1年間で15kgのダイエットに成功することができた小澤さんが伝えたいのは「諦めないこと」。
「トレーニングと出会ったことで、こんなにも身体は変わりました。継続することの大切さ、筋肉はそれに応えてくれるんだと思います。私は両膝の靭帯手術、肩の脱臼の手術、そして難病を抱えてます。身体がどんなに弱くてもケガをしていても、諦めなければ理想の身体に近づけます。46歳から始めたトレーニングのおかけで、私は変わることができました。トレーニングに出会わせてくれた人には感謝しきれません。アラフィフ女性に伝えたい『私でも変われたから、諦めない気持ちがあれば変われるよ!』と」
「春には初孫も産まれるので、家族のことにも目を向けつつ、大好きなトレーニングを続けていきたいです。来年には女子フィジークのステージを目指しているので、そのために重量を上げて身体づくりに励みます」
取材:FITNESS LOVE編集部 撮影:中島康介
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