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ボディビルデビュー戦で白星を飾った男「筋トレが自意識の高い自分から解放してくれた」

約10年間のトレーニングでの変化ボディコンテストの登竜門として知られる「マッスルゲート」。2023年開幕戦となった『マッスルゲート兵庫』のボディビル65kg以下級で優勝した槇惇弘選手(29)。初出場とは思えない筋量と仕上がりをみせた槇選手に身体づくりの秘訣を聞いた。

【写真】BIG3をやり込んだ槇選手の10年間の変化

デビュー戦を優勝で飾った槇選手は大会後「マッスルゲート兵庫で優勝できたのは嬉しいです。それと同時にもっとボディビルで結果を残したいという気持ちが高まりました」と、すでに上を目指していた。

大学生のころアメフトの補強のために筋トレを始めた槇選手は、大学を卒業してからも身体を鍛え続けていたが、その理由は意外なものだった。
「筋トレは嫌なことからの逃避の手段。何か目標を持って続けていたわけではなく、なんとなく筋トレに逃げている感覚でした」

昨年の10月から、4カ月の減量期間で本大会に臨んだ。
「大会というものがイメージできなくて正直不安でしたが、人生で一番絞ることができ、結果的にも優勝できました。それにマッスルゲートはとても楽しくて、舞台裏でボディビル75kg超級で優勝された上山成昭選手が『マスキュラー良かったよ』と褒めてくれたり、選手同士の交流も新鮮で、また出場したいと思うようになりました」

トレーニングは週5~6日、1回90分ほど。BIG3、特にスクワットをやり込んだことで自慢の大腿四頭筋のバルクを作った。さらに槇選手はトレーニングをすることで打たれ強さを手に入れたという。
「変なプライドがあったり、自意識が強かったんですけど、重量に押しつぶされたり、ジムで自分よりすごい人たちをみることで、いい意味でプライドが打ち砕かれて。『自分のことをしょうもない』と前向きに受け入れることができました。自意識に苛まれている人がいたら、筋トレはおすすめですね」

大会に出場したことで、最初は逃避の意味合いが強かったトレーニングも、今では日々の原動力へと変わっているようだ。

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取材:FITNESS LOVE 撮影:中島康介

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