フィットネススタジオ「SPICE UP FITNESS」の代表を務め、女性たちのフィットネス文化を変えるため多方面での活動を続けている岡部友さん。美尻や運動、フィットネスという印象が強い岡部さんですが、じつは“食”は運動よりもこだわりが強いと話す。この連載では岡部さんの“食”に対する考え方について紹介していきます。第7回目のテーマは、『食べても太らないお勧めのおやつ』について。
もともと「間食=甘いおやつ」のイメージがあり、「間食をすると太る!」と想像がつきました。しかし、近年では筋トレをする方が増えて間食がおやつではなく、筋肉を減らさないための栄養補給のイメージに変わった方も多いと思います。
ダイエット目的の方が筋トレを始めたからといって、筋肉を減らさないためにお腹も空いていないのに間食に卵2~3個食べていたり、プロテインを牛乳割りで飲んだりしていると「あれ、筋肉は落ちないどころか体重が増えた!」「食べることを頑張ったせいで逆に胃痛が……」という声もよく耳にします。
もちろんお腹が空いて糖が減れば、自分の脂肪を燃やしてエネルギーにします。そしてもっと食べ物が入ってこない時間が続けば自分の中のタンパク質(=筋肉)を使います。それを恐れてお腹が空いていないのに間食にタンパク質を食べることが推奨され始めました。
しかし、女性が筋トレを始めたからといってお腹が空いていないのに頑張って間食を取ることで、逆に体重が増えてしまったり、当初のダイエットの目的ではなくなってしまう可能性もあります。ただお昼ご飯の量が少なくなってしまって間食を取ることなどはあっても良いと思います。
その際に、どんなものを摂っているか動画にまとめています。あくまでもお腹が空いていないのに食べることは身体の負担になります。目的に合ったことができているか、また身体の負担が増えていないかをしっかり考える間食を取りましょう。また、間食をするというクセは依存でもあります。間食はあってもなくてもいいと思えることが重要だと思います。
岡部友(おかべ・とも)
1985年12月6日生まれ、神奈川県出身。株式会社ヴィーナスジャパン代表取締役。分子整合栄養アドバイザー。高校卒業後、アメリカで運動生理学、解剖学を学び、フロリダ大学在学中に、プロアスリートに指導できるスポーツトレーナーが保持する資格NSCA-CSCSを取得。女性専門ジム「SPICE UP FITNESS」を東京、大阪、名古屋の5店舗で運営。NHK「プロフェッショナル 仕事の流儀」に出演し大きな反響を呼んだ。
IG:@tomo_fitness