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奇跡の50代『マリーコンシャス』の引き締まった美ボディの秘訣

トレーナー、インストラクター、フィットネスコーチとして活動している三船麻里子選手(54歳)は、2月18日(土)に神奈川県川崎市で開催された『マッスルコンテスト東京』に出場。ビキニマスターズクラス(40歳以上)では連覇を逃したものの、圧巻のステージを見せ観る者を魅了した。三船選手は世界選手権でも準優勝の経験があり、世界的に活躍するトップビキニ選手である。

【写真】三船選手のメリハリある美ボディとステージング

三船選手は10代後半にフィットネスインストラクターになった。尊敬していた先生に「指導者として人前に出て一際目立つ抜群のスタイルになるために」と、ウエイトトレーニングを本格的に始めるため、日本ボディビルで選手権に14回優勝した小沼敏雄選手のいた中野ヘルスクラブの門を叩く。

それまでの三船選手は一般的なフィットネスクラブに慣れていたため、中野ヘルスクラブのボディビルダーだらけの荒っぽいジムに驚いたという。
「日本王者の小沼敏雄選手を始めとするトレーナーの方々や、周りの皆さまからたくさんのことを教えていただけるという贅沢な空間です。同時期のクラブには有名な選手の長谷川尚子さん、水間(現:鈴木)詠子さん、谷野義弘さんなどがいらっしゃいました」

三船選手はもともとウエストが細い方だったと話すが、トレーニングを始めるとみるみるうちにVシェイプの身体になっていったという。トレーニングが楽しくなってきて、トレーナーに勧められたのをきっかけにポージングの練習を始め、19歳で社会人連盟主催のミス健康美という大会に出場。そこで三船選手は7位に入賞した。

その後40代になって、再び同じ大会に再チャレンジし、初めての優勝を飾る。
「40代の自分が10代の自分に勝った瞬間だと思っています。『変化=Change』で思うことがあります。私が指導するヨガクラスがあるのですが、大好きなジムのひとつであるゴールドジム様の掲げていらっしゃる“Change your body,change your life.”という言葉は本当です。私はトレーニングをして身体が変わり、トレーニングをするために入会したジムで、後に結婚することになる男性と出会い、アメリカに移住することになりました。トレーニングで強い心としなやかな身体、そしてパートナーと家族、アメリカ生活を手に入れ、人生が変わっていったのです」

三船選手は自身の好きなトレーニング部位としてウエストと殿部を挙げている。ウエストはいわゆる“腹筋運動”ではなく、呼吸法やストレッチ、常日頃の姿勢の意識でくびれを維持していく。殿部はいろいろな方向から筋肉に効かせるような種目をとり入れ、しっかりと重い重量を筋肉に乗せてトレーニングを行う。
「普段、歩くときや階段を上がるときもお腹を引き締めて、お尻やハムストリングを意識して動くようにしています」

こだわりもあり、時間が無いときでもできる範囲でトレーニングすることを心掛ける。気分が乗らないときでもとりあえずジムに「鏡を見に行こう」という軽い気持ちで行き、そうして少しずつ身体を動かしていくと、いつの間にか最後までしっかりトレーニングができるという。

昨年のコンテストからの改善点としてはオフ期のトレーニングの質と量を上げることと語る。また、コンテストで大事になるポージングに関して、次のことを述べた。
「身体の使い方をさらに探求するためにバレエのレッスンを受け始めました。体幹や背中の意識と使い方、軸の取り方、頭の向き、表情、所作などの練習に役立っています」

三船選手の勢いは衰えない。様々なことに取り組み進化を続けるアスリートであり、自身の理想とする身体に向かってトレーニングを続けている。
「無意識を意識(コンシャス)に変える『マリーコンシャス 』というメソッドのエクササイズも引き続き指導していきます。年齢を「〇〇歳」ではなく、ダイヤモンドの大きさを表す「〇〇キャラット」と呼ぶようにしています。『加齢(カレイ)』を『華麗(カレイ)』に、という考え方です。今年はコロナも終息してきたようですので、マスターズクラスでもプロカードが獲れる海外の大会に再チャレンジしていこうと思います」

目標をしっかり持ち、世界のステージでの活躍を期待させる三船選手のこれからを応援していきたい。

取材:FITNESS LOVE編集部 撮影:中島康介(大会) 写真提供:三船麻里子

【写真】三船選手のメリハリある美ボディとステージング

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