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病弱な主婦が40歳を過ぎて日の丸を背負うトップビキニスターへ変身

過去の病弱だった姿はどこへいったのだろう? 素晴らしい肉体美で一昨年、昨年とオールジャパンマスターズで表彰台に立った藤井裕子選手。藤井選手を成長させた原動力とは?

【写真】まるで別人!?クビレと絞りの変化が凄まじい藤井選手のビフォーアフター

藤井選手はトレーニングを始める以前は今とは別人のような姿だった。身体にはいくつかの問題を抱えており、その改善のためにトレーニングを始める。
「身体の不具合改善のためには筋肉が必要だと知りました。私は腰椎、頚椎の椎間板ヘルニア、先天性股関節臼蓋形成不全、偏頭痛など、様々な問題を持っていました。過去は今では想像できないと言われますが、本当に病弱でした」

そんな藤井選手は、自分自身の不具合の改善のため、無我夢中にがむしゃらに鍛えてきた。気が付いたときには筋肉でゴツゴツの身体に変わっていく。

しかし、目指していたのはゴツゴツの筋肉ボディではなかった。そう思い一からトレーニング方法を見直して、身体に丸みのある女性らしい身体を目指し、細かなところに目を向けてトレーニングをしていくように。

そして、トレーニングを続けていく内に、ボディメイク競技に興味を持ち始め、ビキニフィットネスの選手となる。
「最初はオールジャパンに出られたら良いな、くらいに思っていました。2020年にコロナで1年間大会が無かった年に、じっくり身体を作ってみました。それが気が付けば『オールジャパン優勝』という文字が頭に浮かびました。それからは、ただただ無我夢中でトレーニングをしてきました。そして今度は世界選手権という文字が見えてきました。世界選手権出場は今の私にとって大きな目標です」

と、いつしかトレーニングを行う上での目標を見出した。
「40歳を過ぎてから始めた競技で、ただの主婦が身体を変え、オールジャパンで優勝し、世界選手権に出られる。それはイコール日本代表として“日の丸”を背負えること。いくつからでも身体は変えられるし、ビキニフィットネスという夢のある競技をたくさんの方に知って欲しいと思います」

ビキニフィットネス競技の魅力を伝えるべく、藤井選手はSNSでも積極的に情報発信を行っている。身体の問題や痛みの多かった過去も、今では痛みもなく過ごせているという藤井選手。今年はどんな仕上がった姿で世界に照準を合わせてステージに上がるか楽しみである。

取材:FITNESS LOVE編集部 撮影:中島康介 写真提供:藤井裕子

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