まぶしい笑顔が特徴的なビキニフィットネスの畠山恵子さん。昨年はオールジャパンマスターズ45歳以上160㎝以下級5位入賞を果たすなど目覚ましい活躍を見せている。そんな畠山さんが出産、育児を経ながらも工夫を凝らして日本トップレベルまで躍進した経緯に迫った。
畠山さんがトレーニングを始めたきっかけとは?
「地元に大手フィットネスクラブがオープンした事がきっかけで、会社勤めをしながらジム通いを始めました。入会目的はピラティスやヨガ。思いっきりザ・女子系だったのに、格闘系スタジオプログラムにハマっちゃいました(笑)。スタジオの合間にマシンエリアで簡単なトレーニングを見様見真似でやってはみたもののよくわからず、そこで初めてパーソナルトレーニングを経験しました。トレーナーに一から教えてもらって、徐々に身体が変わっていくことが楽しくなり本格的にトレーニングをしたくてゴールドジムに移籍しました」
そんな畠山さんだが、過去の過剰なダイエットの経験からのトラウマがあった。
「ゴールドジム入会当初は細身筋肉質タイプでした。しかも高校の時に過剰なダイエットをした経験があり、トレーニングをしていても食事の量を増やすことが怖く、あまり食べることが出来ませんでした。ですが大宮さいたま店で当時アドバンストレーナーを務めていた天童愛ゆ美先生から『しっかり食事をして身体を作る大切さ』を教えていただき、食事をバランス良くしっかり摂るようになりました。その夏に初のコンテスト参戦をし、翌年に結婚。その後、出産、育児などで約5年間トレーニングをお休みしていました。ですがその間も食事に気を付けていたので、トレーニングは出来ていなくても緩んだ体型にはなりませんでした」
出産、育児などで5年間トレーニングを休んでいてもなお競技熱が再燃したきっかけは、先生からの一押しだった。
「結婚前にお世話になった天童先生に連絡をして、パーソナルトレーニングを再開させました。久しぶりのゴールドジムサウス東京でのトレーニングは刺激的過ぎて、トレーニングをガッツリやりたい欲が溢れました。そしてそれがきっかけでゴールドジムさいたまスーパーアリーナ店に毎週通うようになりました。2回目のパーソナルの時、『年明けにマッスルコンテストJAPANが初開催されるから、出てみない?』と天童先生に背中を押してもらい、本格的にコンテストに向けたトレーニングを再開させ、わずが4ヶ月足らずで競技復帰になりました」
先生との出会いで、またも火がついた。そんな畠山さんがもつトレーニングでのこだわりとは?
「最低でも『このメニューはやる!このレップ数はやる!余力があれば探求しよう!』と、いろんな種目を試します。またインターバルの時間も決めてトレーニングをしています」
最後に、苦手な部位であるというお尻への取り組みについて話を聞いた。
「とにかくあり得ないほどに鈍感で下手なので、高重量で耐える種目を行っています。この小さな身体でレッグプレスにプレートを18枚つけ、刺激を与えてから他の種目に取り掛かります。お尻が最大ストレッチしたポイントでは頭の中で『お尻で受け止めろ!』と自分に言い聞かせています。最近はアンバサダーをさせていただいているA-wear®を足に装着し、安定して力を出しながらトレーニングをすることが出来ています。下手なりに工夫を凝らして努力しています」
400kgもの重さを扱うほど自分の弱点に向き合う畠山さん。笑顔とのギャップがまた素敵だ。
取材:FITNESSLOVE編集部 撮影:中島康介