パーソナルトレーナーとして働くYuuka(ゆうか/28)さんは、数年前までモデルの仕事をしており、太らないように糖質制限や無茶なダイエットを繰り返していたという。そんな中、自宅で見た母親が撮った1枚の後ろ姿に衝撃を受けた。垂れ下がり、横がへこんだお尻……。そこから始まったのは、ただ体重を減らすのではなく、筋トレで形を変えるボディメイクだった。
【写真】Yuukaさんの引き上がったヒップと背中のボディラインを含む5枚

左2019年、右2023年
「当時はモデルの仕事も少しさせていただいていて、『太らないようにしないといけない!』という気持ちがすごく強かったです。ちょっとでも体重が増えたら糖質制限をしたり、無茶なダイエットをして体重ばかりを気にしていました。そんなときに母が私の後ろ姿の写真を撮ってくれていたんです。それを見たら、お尻が垂れ下がっていて、横もへこんでいて……。本当に衝撃でした。『こんなお尻はイヤ!』と心から思いました」
お米を抜かず、王道の筋トレを続けて見た目が変わった
Yuukaさんが最初に取り組んだのは、お尻のトレーニング。ただ、そこで終わらせず、身体の中でも大きな筋肉を鍛えることを意識した。
「まずは筋トレの王道の種目をしっかりやろうと思いました。スクワット、ラットプルダウン、チェストプレスなど、本当に基本のものです。最初はそれだけでしたが、少しずつできることが増えていって、ほかの種目は徐々にも取り入れるようにしました」
スクワットは下半身全体、とくにお尻や太ももなど大きな筋肉を使う種目で、基礎代謝の維持や見た目の変化にもつながりやすい。ラットプルダウンは背中、チェストプレスは胸や二の腕を鍛える種目で、姿勢や上半身の立体感づくりにも役立つ。最初に大きな筋肉を鍛える王道種目から始めたことが、Yuukaさんの身体を効率よく変える土台になった。
食事も以前とは大きく変え、特に大きかったのは「お米を抜かない」ことだったというYuukaさん。
「昔は太りたくなくて糖質を減らすことばかり考えていました。でも、身体をつくるにはちゃんと食べないといけないと分かってからは、3食お米を食べることをルールにしました。そのうえで、低脂質のたんぱく質を組み合わせるように意識しました」
お米はトレーニングのエネルギー源になりやすく、継続して動ける身体づくりにも役立つ。さらに、鶏胸肉や白身魚などの低脂質のたんぱく質を組み合わせることで、脂質を抑えながら筋肉の材料を確保しやすくなる。極端に我慢するのではなく、必要な栄養をきちんと取る方向へ切り替えたことが、無理のない継続につながった。
「正しい栄養を身体に入れるようになってから、不思議と嗜好品への欲も自然と減っていきました。なので無理に我慢したという感覚はなくて、ストレスも本当になかったです」
その結果、2019年には25%(※)ほどだった体脂肪率は、2025年7月時点では16~17%へと変化した。
※体脂肪率は市販の体組成計によるものです。
Yuukaさんが強く伝えたいのは、体重よりも見た目が大きく変わったということだ。
「体重だけを見ると、実はそんなに変わっていないんですよ。でも、身体のラインは本当に変わりました。昔の私は、細くなればいいと思っていました。でも今は、ただ細いだけじゃなくて、丸みやメリハリがある身体の方がきれいだと思っています」
トレーニングを始めてからは、身体の変化以外にもボディメイクの効果を実感しているという。
「体力がついて疲れにくくなりましたし、考え方も前向きになりました。仕事でも物事をポジティブに捉えやすくなったと思います。日常生活でも、食事そのものに感謝していただけるようになりました。他にもメイクのりが良くなったり、肌のトーンが上がったり、美肌につながったり……私の中ではプラスなことしかないです!」
「常に自分のなりたい像、在りたい像をブレずに持つことが大事だと思っています。そして、ボディメイクがうまくいったあとの自分を、できるだけ具体的にイメージすることです」
体重が変わらなくても、身体は変えられる。Yuukaさんの変化は、数字だけでは分からないボディメイクの価値を教えてくれる。無理に食べないことではなく、正しく食べて鍛えること。その積み重ねが、見た目も日常も上向きに変えていく。
【JBBFアンチドーピング活動】JBBF(公益社団法人日本ボディビル・フィットネス連盟)はJADA(公益財団法人日本アンチ・ドーピング機構)と連携してドーピング検査を実施している日本のボディコンテスト団体で、JBBFに選手登録をする人はアンチドーピンク講習会を受講する義務があり、指名された場合にドーピング検査を受けなければならない。また、2023年からは、より多くの選手を検査するため連盟主導で簡易ドーピング検査を実施している。
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取材・文:柳瀬康宏 写真提供:Yuukaさん
『月刊ボディビルディング』『IRONMAN』FITNESS LOVE』などを中心に取材・執筆。保有資格は、NSCA-CPT,NSCA-CSCS,NASM-CES,BESJピラティスマット、リフォーマー。メディカルフィットネスジムでトレーナーとして活動もしており、2019年よりJBBF、マッスルゲート、サマースタイルアワードなどのボディコンテストに毎年挑戦している。










