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筋トレの疲れを早く治したい!疲労回復・免疫アップに効果的な6つの栄養素

夏の暑さで身体がだるくなり、やる気が起きなくなる、身体の疲れがなかなか取れないといった“夏バテ”は美容やボディメイクの大敵。見直すポイントとして前回は「PFCバランス」についてご紹介しました。今回はいくつかの夏バテ予防法(疲労回復・免疫アップ)について、コンディショニングコーチの桑原先生にお話を伺いました。これを機会にライフスタイルの見直しを行ってみましょう。

文:Woman’sSHAPE編集部

桑原 弘樹(くわばら ひろき)
桑原塾 主宰。スポーツサプリメント『パワープロダクション』の産みの親。NESTA JAPAN(全米エクササイズ&トレーナー協会)PDA。武藤敬司氏率いるW-1(レッスルワン)コンディショニングコーチ。国内外のトップアスリートに対して独自のコンディショニング指導を行い、各種スポーツ誌への執筆や講演会を実施するなど多方面にわたって活動中。

▼まずは前回の記事からご覧ください▼

夏バテ予防に効果的な栄養素

ビタミンB1

ビタミンB1は糖質の代謝に関与するビタミンで、疲労回復に効果があります。スタミナドリンクなどにも多く配合されていることから疲労回復のイメージはしやすいかもしれません。

ビタミンA ビタミンC

免疫アップという面で効果を期待したいのがビタミンAとビタミンCです。ビタミンCは直接的に免疫を上げてくれるもので、ビタミンAは粘膜などを強くすることでウイルス等を防ぎ、免疫力を上げる役割をしてくれます。

ビタミンCはいろいろな野菜に含まれていて、例えばパプリカに多く含まれています。一方、ビタミンAはなかなか食事で摂ることが難しいビタミンです。例えば鳥の肝などに入っているのですが、毎日のように鳥の肝を食べることはないですよね。従って直接ビタミンAを摂るのではなく、体内でビタミンAになってくれるβカロテンを摂るといいでしょう。βカロテンはニンジンをはじめ、一般的な野菜に多く含まれます。

アリシン

ビタミン以外で夏バテ防止に期待したいのがアリシンという成分です。これはニンニク、ネギ、タマネギ、ニラ等に多く含まれていて、ビタミンB1の吸収を画期的に上げてくれます

クエン酸

一般的にも広く知られている疲労回復の栄養素。「疲れたときは酸っぱいものがいい」と言われる所以は酸っぱいもの=クエン酸に由来していて、クエン酸が疲労回復にいいことはさまざまな試験で証明されています。そしてクエン酸は身体だけではなく、思考に関わる疲労にも効果があるとされています。例えば勉強が忙しい方やデスクワークの時間が長い方などにもお勧めです。

グルタミン

免疫力を上げてくれるアミノ酸です。白血球中の免疫細胞がグルタミンを必要としているのです。夏バテという慢性的な熱中症状態では、免疫を維持するために体内のグルタミンが大量に消耗されていきます。そこでサプリメントを活用して体内のグルタミン濃度を高い状態に保つようにしてみてください。起床時と就寝時がお勧めの摂取タイミングです。

水分補給と睡眠

最後に水分補給と睡眠について補足していきたいと思います。

水分補給

まず水分補給についてですが、水を飲むと体重が増えてしまうので夏場にもあまり水を飲みたがらない人もいますが、これは完全に逆効果です。むしろ体内の水を循環させるようなイメージで積極的に水分を摂りましょう。ただし、単に清涼飲料水をがぶ飲みするのではなく、しっかりと汗をかいて水分を補充する。つまり体内の水分の出し入れをしっかりとしてやるのです。

睡眠

どれだけ食事・栄養面に気を付けていても、熱くて眠れないという日が続いてしまうと効果は激減してしまいます。

エアコンを付けっぱなしで寝ると身体によくないと言われていますが、これは深い睡眠時に自分の意識していないところで身体が冷やされてしまうという理由によるものです。しかしエアコンを一切拒絶して、汗だくになって睡眠不足になることも決して身体にはよくありません。エアコンのタイマーと扇風機を組み合わせるなどして、少しでも快適な睡眠環境を整えるように心がけてみてください。

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佐藤奈々子選手
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