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マッスル北村「人間の身体はこんなにも変化するのか!?」

マッスル北村のDVDは、現在5タイトル販売されている。ディスクが1枚のものが3つ、2枚組がひとつ、またもうひとつは4枚組である。総時間は14時間に及ぶ。今週は「限界への挑戦」を観てみよう!

文:岡部みつる 協力:マッスル企画(http://www2.odn.ne.jp/muscle-kitamura/)

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トレから始まるが、一緒に大会出場した森信誉司選手の脚に感銘を受け、トレーニング内容にかなり変化をつけたという。日本のボディビル界の先頭をひた走っていたマッスル北村でも「良いものは良い!」と認めて素直に受け入れる姿勢は、見習うべきところだろう。

前年に、同大会出場後にショーン・レイから「12週間減量するように」と言われたことを守っている姿は殊勝である。ただ、本来減量4日目であるはずだが「冷蔵庫にあった買い溜めしたもの」がもったいないので減量開始が遅れたことを吐露。「食べ物への愛」も忘れないのが北村流。

川原でのボディチェックは、本人いわく「白豚状態」。それでも、115㎏で腹筋がうっすら見えるのはすごい! 黒人と並んだときの上背部の弱さを克服するためにチンニングを再開。常に自分を客観視し、身体を改善するためにトレーニングを変化させていくところは真似するべき部分。

減量開始当初の5週間はオイルダイエット。タンパク質とオリーブオイルなどの脂類からカロリーを摂取し、身体に脂をエネルギーとすることを覚えさせる。そこで今度はオイルをピタッと止めて炭水化物に代える。すると、体脂肪をエネルギーとして使い始めるそうで、開始4日ですでに体重が落ち身体も変化した。肩や僧帽筋にうっすら血管も浮いている。

一緒にクレアチンを摂るのだが、醤油とささ身の茹で汁を混ぜている? 深夜の就寝前でも「ボクは炭水化物を摂ります。そうしないと眠れないわ…」ということで、作ったのは玄米110gの雑炊。このときには身体にすごい変化が見てとれる。きちんとカロリー計算をしており、今日はデザートを食べて良しと判断。缶詰の桜桃とヨーグルトを楽しんでいた。

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1日に6回摂るタンパク食のうちの第1食目は、卵白20個に甘味料とアーモンドエッセンスを垂らし、スクランブルエッグに…と思ったら、なんとそのまま飲んだ!食後寝ており午後1時半に2回目の食事。「マッスルシェイク」は凍っているささ身にバニラエッセンス+水。

6週間を切って身体は激変し始めている。さすがのマッスル北村も減量は好きではないらしくて「辛い」とこぼす。「限界への挑戦」の後半部分、そのほとんどが記録のために撮られたポージングなのだが、最後の数日の変化はものすごい。

「人間の身体はこんなにも変化するのか!?」と変わっていく。それまでは雄弁に語っていたマッスル北村も、減量の過酷さからか寡黙になり、トレーニングに集中しほとんど無駄口をきかなくなる。言葉では語らないが、その身体の変化、気迫で直接心に語りかけてくる! これは実際にマッスル北村が命をかけた挑戦「限界への挑戦」の記録なのだ!

続けてお読みください。
▶マッスル北村「限界に挑戦した男」[全文掲載]①

岡部みつる
東京都出身。昭和の終焉に渡米。’93年、米マスキュラーデベロップメント誌のチーフフォトグラファーに。以後、アイアンマン、マッスルマグ、フレックス等各誌に写真を提供。’96年にはMOCVIDEOを設立、コールマン、カトラー等オリンピア級選手のビデオ、約50本を制作。「オリンピアへの道」は12年続け、「オリンピアへ出るよりもこのビデオに出られてうれしい!」と選手が言うほどに。’08年、会社を売却しワイフと愛犬とともに帰国。静岡県の山中に愛犬とワイフの4人暮らし。


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