『凄録』22歳ボディビル日本王者の7~21歳の筋肉成長記
昨年の日本ボディビル選手権で、出場者最年少で、さらにはここ何十年もの間打ち立てて来られなかった記録を塗り替えるような劇的優勝を収めた相澤隼人選手。この勝利には、相澤選手がおよそ10年にもわたるキャリアを積んできたことの成果が実ったことは間違いない。では、そのキャリアの過程はどのような成長を辿ったのだろうか。今回は写真でご覧いただこう。
取材:藤本かずまさ、IM編集部 撮影:中島康介、IM編集部 写真提供:相澤隼人
7歳→21歳の変化
◆7歳(2007年)
小学2年生の筋トレをやり始めたころのモストマスキュラーポーズ。当時のトレーニングのルーティンは「気が向いたときにやる感じでした」
◆14歳(2014年)
分割法を取り入れた時期。中学生3年生のときに出場した神奈川オープン選手権で大人に混じって参加して8位に入賞
◆16歳(2016年)
高校2年生。前年の失敗を生かして炭水化物を摂りながら減量し、高校生選手権2連覇達成。日本ジュニアでは5位に。ちなみにこの年の日本ジュニアの優勝者は横川尚隆選手
◆17歳(2017年)
高校3年生。トレーニングで「どこに効かせるか」などを考えるようになったころ。仕上がり体重が3kg もアップし、高校生選手権3連覇&日本ジュニア選手権優勝
◆18歳(2018年)
大学1年生。初めて学生選手権に出場して優勝。オフの間に83kgまで体重が増え、そこから69.5kgまで絞るも「コンディションはよくありませんでした」
◆19歳(2019年)
東京選手権で優勝し、日本クラス別選手権、日本選手権に出場。脚の発達がとにかくすごい。写真は日本選手権と同時に行われた全日本学生選手権より。すでに王者の貫禄が感じられる
◆21歳(2021年)
1年半のオフシーズンを経て、筋肉も人柄も大きく成長した。19年と同じく日本クラス別選手権、日本選手権に出場したが、日本クラス別選手権では階級を2つも上げて出場し圧倒的な優勝。そして日本選手権ではさらに仕上げて劇的優勝を飾った
相澤隼人(あいざわ・はやと)1999年10月21日生まれ、神奈川県相模原市出身。身長164㎝、体重75㎏(オン)85㎏(オフ)
トレーニングを先にしていた双子の兄の影響から12歳でトレーニングをはじめ、非常に向上心があり、勉強熱心な性格と成長期が重なったこともあり、すさまじいスピードで成長が進行している若手No.1選手。若手と言いながらも、ボディビル歴8年というから驚きだ。2021年日本選手権優勝の快挙達成。
主な戦績:
2015~2017年 全国高校生選手権優勝、2017年 日本ジュニア選手権優勝 世界ジュニア選手権75㎏級5位、2018年 全日本学生選手権優勝、2019年 東京選手権優勝 日本クラス別選手権70㎏級4位、全日本学生選手権優勝、日本選手権9位、2021年日本クラス別選手権80㎏以下級優勝、日本選手権優勝
執筆者:藤本かずまさ
IRONMAN等を中心にトレーニング系メディア、書籍で執筆・編集活動を展開中。好きな言葉は「血中アミノ酸濃度」「同化作用」。株式会社プッシュアップ代表。
相澤隼人選手が実践してきたトレーニング
2019年の東京ボディビル選手権から始まり、ベテラン勢とも交え、日本最高峰の舞台で、その力を発揮する若き王者・相澤隼人選手。2年間のときを経て、大きく成長した姿とは。
取材・文:IM編集部 撮影:北岡一浩
――2019年の日本選手権が終わって、強化してきたポイントを教えてく...
世の中には、様々なトレーニング理論が存在する。本誌でも取り扱っている筋膜連鎖や、ハイインテンシティトレーニング(HIT)もその一つだ。○○式というトレーニングに一度は目を引かれたことがあるのではないだろうか。今回は井上浩選手が行うIH式トレーニングを行った。井上選手は、11年連続でミスター...

