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「減量は食事量を減らすよりも運動量を増やしたほうがいい」ジュニア日本王者が導き出した筋肉の答え

デビュー6年以内のトップ選手たちが、大会に初めて出場したときのことを振り返る。大会までに準備したほうがいいこと、知っておいたほうがいいことは?さらに、初めて大会に出る人に向けたアドバイスをしてもらった。今回は昨年のオールジャパン選手権メンズフィジーク24歳未満172㎝以下級優勝・渡部史也選手だ。

取材・文:IM編集部 撮影:中島康介 

「減量中、食事量を減らし過ぎて仕事もトレーニングもヘロヘロ状態が続いた」

一昨年からゴールドジムに通わせていただくことになり、そこでフロントスタッフの方から「マッスルゲート四国に出場しませんか?」と、昨年の初春に誘われたことが大会へ出場するきっかけになりました。また四国初開催のマッスルゲートということも興味を持った一つです。もともと、ボディビルやメンズフィジークなどの競技があることは知っていたのですが、出ようとは思っていませんでした。ですが、ゴールドジムで勧められ、「やってみよう」という気持ちになれたんです。
初めて大会に出るにあたり、腹筋がバリバリで腹斜筋などがはっきりしてくること、自分の中で絞りにくい脚に血管が浮いてくるところまでを目安に減量を行いました。減量期間は3カ月半でした。減量幅は13〜15㎏だったので「3カ月半でいけるかな」という感じでしたが、もう少し期間があっても良かったと思いました。ただ、減量スタート時の体重は82㎏あって、ぽちゃぽちゃでしたが焦りはなかったです。体脂肪率などが表示される体重計に乗ってみて、「これくらい絞ったらいいかな」という感覚で、13〜15㎏くらい絞ったら大丈夫だというふうに思いました。また、ステージに立つためには肌を焼かないといけないということで、タンニングは1日上限20分入り放題のところで、週3回、1カ月半継続しました。
サーフパンツは持っていなかったので、メルカリでDARC SPORTのサーフパンツを購入しました。なぜ、これを選んだかと言うと、デザインがかっこいいなと思ったからです。履いて出るならこれがいいという感じでした。サイズに関しては、調べてだいたいこれくらいかなという感じで選びましたが、大腿部のサイズに合わせて買ったのもあり、ウエスト周りがダボダボでした。なので、サーフパンツのウエストは一度縫い目を解いてウエストサイズを絞りました。初めてサーフパンツを買ってから減量する人の‟あるある”かもしれません(笑)。ドンピシャにはいかなかったですね。
ポージングは、ゴールドジムで行われている『コンテスト講習会』に参加したり、YouTubeを観たりしましたが、基本独学でした。また、参考にした動画は、なかやまきんに君がメンズフィジーク選手とコラボしていたものを参考にしました。
初めて大会のステージに立ったときはめちゃめちゃ興奮しました。コロナ禍の状況で家族は直接観には来れませんでした。その後の愛媛大会では応援に来てくれて、大会を観て嬉しそうにしていました。親には食事面でサポートしてもらいました。昨年のマッスルゲート四国は初めての大会となりましたが、成功したことがありました。それは、初めての割にはよく絞れたということです。また、優勝できたことにより、後の大会への自信にもつながりました。逆に、これは失敗したなということもありました。筋肉量とパワーが下がったのですが、原因は減量中の食事でタンパク質だけをしっかり摂り、脂質と炭水化物の摂取を落とし過ぎたことによるものでした。昨シーズンはずっとそれでやっていたこともあり、仕事もトレーニングもヘロヘロ状態が続きました(笑)。
僕から初心者の方々へのアドバイスは、減量は食事量を減らすよりも、運動量を増やした方が良いと思います。これは、僕自身の失敗から来た経験談でもあります。もう一つは、減量を開始したら毎日自分自身の身体の写真を撮ることです。これは、減量が進んでいくと身体の変化が見れて面白いですし、大会出場に向けての日々のモチベーションにもつながると考えているからです。


わたなべ・ふみや
2001年8月8日生まれ(20歳)、身長166.6㎝、体重68㎏(オン)86㎏(オフ)、製造業に携わる。トレーニング以外の趣味は温泉に行くこと、釣り。
初大会と結果●2021年マッスルゲート四国168㎝以下級優勝
主な戦績●愛媛県選手権172㎝以下級3位、オールジャパン選手権24歳未満172㎝以下級優勝

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