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松葉杖状態でもジムに向かい病室でも筋トレ!狂気の男の弟子もすごい

昨年のスポルテックカップ優勝、オールジャパンマスターズ準優勝、一般3位、グランドチャンピオンシップス5位と、ボディフィットネスのトップ選手に君臨しているのが静岡の澤下美香選手。日本ボディビル選手権に4度優勝経験のある“狂気の男”こと合戸孝二選手の『マッスルハウスジム』で日々超ハードトレーニングに励んでいる。しかし3月に膝をケガしてしまい、今年の大会出場が危ぶまれている……。

【写真】“狂気”のトレーニングで身に付いた背面の筋肉美が魅力的

昨年のスポルテックカップでの澤下選手は圧倒的な筋肉のパーツを見せた。特に三角筋、背面全体の筋肉の凹凸など立体感ある発達は群を抜いていた。

師匠である合戸選手の得意部位で大胸筋は有名であるが、澤下選手も同じく大胸筋のトレーニングをしっかりと行っている。
「得意な部位というか、“合戸式”ベンチプレスは毎週の楽しみで、記録を更新できるように体調を万全にして気合いを入れて臨んでいます。やり方は、限界に達してから、真理子さん(合戸選手の奥様)の補助で3回を10セットです」

ベンチプレスの補助筋、拮抗筋でもある上腕三頭筋・二頭筋のメニューを変えてから、重量などを更新している最中だというが、いったいどこまで伸びていくのだろうか。

しかし逆に、体幹部のワイド感(広がり)が感じられず、課題となった。内容としてはメニューを増やして、それを週2日取り組んでいく。
「懸垂は加重して回数の更新にこだわって行なっています。そして思い切って止めた種目もあります。筋肉痛も狙った部位に感じられるようになりました。今年のステージでどう変化しているかが楽しみです」

そんな中、澤下選手に危機が訪れた。3月初めにレッグエクステンションで、左膝の外側側副靭帯と内側側副靱帯の損傷、半月板損傷と松葉杖の生活で左大腿部が麻痺している状態が続いた。

今もまだしゃがむことができない状態で、階段も降りることが難しいという。
「たくさん悩んだし合戸さん、真理子さんともたくさん話し合いました。3年前にも右の半月板の手術をしていますが、そのときは復活できました。弱気になる日もありますが、一方で強気になる日もあります。今、できることを全部やって、自信を持ってやり切ったと言えるように頑張ります」

過去のケガからも這い上がった経験があるからこそ、今も強い気持ちでいられるのだろうか。そこは失明してまでボディビルに打ち込む師匠の合戸選手と同じであった。「今年の目標は、どんな身体でも大会に出ること。強いメンタルを最後まで持ち続けること」と。

そうは言っても、今後は一度治療に専念することに。右膝のケガのときも病室にダンベル持ち込んで、入院中もトレーニングしていた澤下選手。そのときは退院してすぐ松葉杖状態でマッスルハウスに行ってトレーニングした。
「きっと今回もそうなると思います(苦笑)。いつでも大会に出たいと思ったときに出られるように、トレーニングはずっと続けていきたいと思っています」

強い執念で競技に気持ちを向ける澤下選手は、いつか師匠の合戸選手のように日本チャンピオンになる日がきっとくるのだろう。

取材:FITNESS LOVE編集部 撮影:中島康介 

【写真】“狂気”のトレーニングで身に付いた背面の筋肉美が魅力的

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