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最初はウォーキングマシンに乗ることすら怖かった37歳会社員が国際大会で2位に!

武田愛子選手2月19日(日)、神奈川・カルッツかわさきで『マッスルコンテストJAPAN』が開催され、武田愛子選手(37)がビキニクラスB(159cm以下級)で2位となった。「マッスルコンテスト」は世界最大級のボディコンテストとして知られ、その日本大会である『マッスルコンテストJAPAN』は2019年に初上陸を果たし、翌2020年も開催されたが、その後はコロナ禍により開催が見送られたため、今回が3年ぶりの復活開催となっている。

【写真】お尻が武器だという武田さんのバックポーズ

国際大会の舞台、さらに層の厚いビキニカテゴリーで2位となった武田選手は意外なことにトレーニング歴は4年
「32歳くらいまで仕事ばかりしていました。360日仕事をして、労働時間も1日長時間の仕事人間。食事も適当でしたが、体重は今よりも軽いのに、浮腫んでいて太ってみえる状態でした。5年ほど前に仕事が落ち着いたタイミングで、ダイエットをしたいと思い立ち、ジムに入会。ウォーキングマシンから始めました」

最初は「ウォーキングマシンに乗ることすら怖かったので時速2kgで両端のバーを握りながら歩いていた」という武田さんだったが、段々慣れてくると、トレーナーさんから「痩せるには有酸素運動だけではなく筋肉が必要ですよ」と声を掛けてもらい、本格的にウエイトトレーニングを開始。

仕事に熱中していたエネルギーをウエイトトレーニングに回すようになり、ビキニ競技に挑戦する。
「一昨年10月に体重を44kgまで落として競技デビューを果たしました。しかし、“絞りが一番”と思い込んでいて、ステージではまるで鶏がらスープの鶏がらのような姿で……。苦い経験をしました」

さらに絞り過ぎたことでホルモン面での異常も身体中では起きていた。
「2年ほど生理が来ない状態でした。『減量』や『トレーニング』にはむしろ生理が来ないほうが都合がいいと捉えていて、身体からの危険信号を無視していました。でも、婦人科に相談したところ『女性として危険な状態ですし、女性ホルモンに異常があるとダイエットも上手くいきません』と告げられて、ホルモン治療をすることにしました」

武田さんは、トレーナーからトレーニング方法と食事のアドバイスをもらい、健康的な方法に変えるだけでなく、ホルモン治療を乗り越え、今回のマッスルコンテストJAPANに挑んだ。
「デビュー戦よりも6kgほど体重を増やすことができました。絞り加減もコンディションも良くて、次の大会に出場するのが楽しみです。無理をすればいいという考えで、間違ったやり方をしてきたことを実感しました」

武器となっているお尻をさらに強化したいという武田さんは、尻トレに力を入れている。
「1年半でガラっと変わった部位です。頻度を上げて取り組んでいます」

今回2位だった武田さんは次は優勝し、いつかビキニでプロ選手として伝えていきたいことがあるという。
「プロ選手になって、かつての私のように間違ったダイエットをせず健康的にステージに立つ事や過ごす事の大切さを伝える存在になりたいです。そして多くの人にフィットネスを始めてもらいたいです」

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取材:FITNESS LOVE 撮影:中島康介

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