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香港のビキニ選手が自慢の肩やヒップラインをアピールし、見事プロカードを取得!

Wa Pik So選手2月19日(日)、神奈川・カルッツかわさきで『マッスルコンテストJAPAN』が開催され、ビキニ部門ではWa Pik So選手(香港)がオーバーオール優勝を果たし、見事プロカードを獲得した。

世界最大級のボディコンテストとして知られる「マッスルコンテスト」。その日本大会である『マッスルコンテストJAPAN』は2019年に初上陸を果たし、翌2020年も開催されたが、その後はコロナ禍により開催が見送られたため、今回が3年ぶりの復活開催となった。

【写真】Wa Pik So選手の自慢の肩やヒップライン

この日本大会では各カテゴリーのオーバーオール(クラス優勝者によって争われる無差別級)優勝者にIFBB(国際ボディビルダーズ連盟)プロカードが贈呈されるため、国内はもとより世界中から選手が集結する。今回も男女3部門ずつ、計6部門に国内外から94名の選手がエントリーし、鍛え上げた肉体美を競い合った。

女子最多エントリーのビキニ部門は、身長別にクラスA(155㎝以下)からクラスF(170㎝以上)の全6クラス。その中で、166㎝以下のDクラスに出場した香港出身・在住のWa Pik So選手は、艶やか、かつ正確なポージングで自慢の肩やヒップラインを存分にアピール。2021年「マッスルコンテスト東京」覇者の永吉令奈選手を抑えてクラス優勝を果たすと、勢いそのままにオーバーオールも制し、感涙のなかプロカード獲得の証明である優勝ボードを頭上に掲げた。

「こんなにラッキーで最高の瞬間を味わえるなんて……ビックリしたり、嬉しかったりで、とにかく頭が混乱しています!」
表彰式直後、バックステージで目元に残る涙をぬぐいながらの第一声だ。

スポーツ経験は「ゼロです」というSo選手がトレーニングを始めたのは4年前。
「もっと美しく、もっと強く……と、いま以上の自分になりたくてボディシェイプを始めてみました。それに、私はもともとチャレンジすることが好きなので、自分がどこまで変われるか、自分の限界はどこなのか、など新たな自分を発見することに挑戦したいと思ったんです」

2019年に地元・香港で開催されたグローバルクラシックでコンテストデビューを果たして以来、地道にトライアル&エラーを積み重ね、今回、初の頂点をつかんだ。だが、「ゴールはここではないです」と彼女はいう。

「私のトレーニングのテーマ、人生のテーマは“ be a better and better”。つねに今以上を目指しているので、今回の優勝やプロカードはすごく嬉しいけれど、私にとってはスタート地点や新たな挑戦への始まりに過ぎないんです。だからもちろん、これからも“push harder”を続けていきます!」

最後に、ボディメイクやトレーニングで一番大切にしているマインドを尋ねると、「つねに最後の気持ちで行うこと」と即答してくれた。

「毎日のトレーニングは当たり前にできると思いがちですが、じつは違いますよね。突然ケガをしたり、何か不測の出来ごとに見舞われて、いきなりトレーニングができなくなることだってある。だから、私はふだんのどんなトレーニング、エクササイズも最後の1セット、1レップ、1プッシュまで気を抜かず『これが最後』という気持ちでやっているんです」

世界中から強豪が集った今大会。笑顔と涙、歓喜と落胆を分けたのは、その1回、その1秒の差だったのかもしれない。

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取材:藤村幸代 撮影:中原義史

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