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筋肉の芸術・嶋田慶太のトレーニング理念&テクニック徹底解説「至高の肉体芸術を求めて」 後編

2019年の日本選手権で初めて決勝に進出し、トップ選手の仲間入りを果たした嶋田慶太選手。昨年2020年はゴールドジムジャパンカップでの加藤直之選手との対決も話題になった。そのバランスの取れた芸術的な肉体はどのようにして作られたのか。「イケメンビルダー」としても注目を集めている嶋田選手を大解剖 !

取材・文:藤本かずまさ 撮影:AP, inc.

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【写真】嶋田慶太の肉体芸術

――肩はスミスマシンのフロントプレスとマシンのショルダープレスと、プレス系が2種目続きます。
嶋田 スミスマシンではストレッチを狙っています。手幅は狭く、肘を外に逃がさず、真下に下ろします。押し込んだときは、あまり上までは挙げていません。マシンのショルダープレスでは収縮を狙っています。STRIVEのマシンを使っているのですが、カムを「2(終動負荷)」にセットして行っています。肘を外に逃がして、外から内に絞り込むような軌道で、三頭筋がしっかりと収縮するまで押し上げます。

――サイドレイズは、ワンハンドで行う人が多くなってきました。
嶋田 僕はツーハンズのほうが感覚がいいんです。ワンハンドは難しくて、よく分からないんです。インクラインサイドレイズも、どこの筋肉を使っているのか全く分からないんです。

――ケーブル・ビハインドサイドレズは?
嶋田 身体の後ろから持ってくるケーブルのサイドレイズです。ダンベルでは初動で反動を使って振り上げるので、下のほうのレンジでは負荷が乗っていません。ケーブルでは身体の後ろ側から引くことでストレッチポジションから負荷を乗せることができ、その負荷をフィニッシュまで逃がさず挙げていきます。

――次のケーブルフロントレイズのアタッチメントは?
嶋田 ロープを用いています。親指を天井に向けて、上に引いていきます。

――ここで三角筋前部の種目がまた入るのですね。
嶋田 三角筋前部にストレッチをかけます。両脚の間からロープを引いていくのですが、この種目もストレッチポジションで負荷を乗せられます。そこで負荷を乗せたままロープを上げていきます。

――最後にはリアデルトフライがきています。これも意外な感じがしたのですが、三頭筋後部は1種目だけなのですね。
嶋田 僕は肩のリアが得意なので、そこまで意識してトレーニングはしていないんです。リアに関しては肩の最後に少しやる、という感じです。以前は背中のトレーニングをやると肩に筋肉痛がきていたんです。ロウイングなどをリアで引いていたんだと思います。それでリアの感覚がすごくよくなって、肩の最後に1種目やるだけでもすぐに張ってくるんです。

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