前編では減量を成功するために必要な方法を解説した。後編ではさらにコツを紹介していこう。
減量のコツを知っておく
フィットネスについての専門的な知識を持つ人たちは、減量を進めるためのちょっとしたコツを知っていたりする。例えば以下のような事柄はすぐにでも参考にできるはずだ。
インターバル法でカロリー消費を促す
有酸素運動はダラダラと行うのではなく、インターバル法を活用したほうがいい。HIIT(ハイインテンシティ・インターバル・トレーニング)は、全力を出し切るやり方と低強度のやり方を交互に繰り返すトレーニング法で、長時間の有酸素運動よりもカロリー消費量が大きいことが多くの実験で示されている。
ワークアウトは大筋群から
減量中はウエイトトレーニングでもできるだけたくさんのカロリーを消費したい。そのため、ワークアウトは特別な理由がない限り、大筋群を刺激する種目から開始するようにしよう。大筋群が刺激を受けるとより多くのカロリーが消費される。例えば大腿部の筋肉は大筋群なので、ランジやスクワットなどの種目は積極的に行うことが勧められる。
体のメンテナンスに気を配る
週1回程度、定期的にマッサージを受けるといい。トレーニングを最大限に行うことが体づくりに大切であると同じように、疲労した筋肉を最大限に回復させることもまた重要なのだ。マッサージは筋肉の疲労回復を促し、ケガを予防する効果もある。減量中でも効率よく筋発達を促すために、ぜひ体のメンテナンスに役立つことを積極的に行うようにしよう。
食事はゆっくり
食事にはできるだけ時間をかけよう。ゆっくり食べるとレプチンと呼ばれるホルモンの分泌が活発になる。このホルモンは満腹感をもたらすため、レプチンが分泌されるとその時点で食事量が制限されるのだ。食事を開始してから20分ほどでこのホルモンは分泌されるので、ゆっくり食べればこのホルモンの働きによって食事量を減らすことができるのだ。毎回、食事のたびに食べ過ぎてしまう人は、食べるのが早すぎてこのホルモンの働きを十分に得ることができていないのかもしれない。減量中は特に食事量を制限したいので、十分に噛んで、ゆっくり食事をすることを心がけよう。
日常の生活行動を見直す
私たちの日常生活の中には運動に置き換えられることがたくさんある。例えばエレベーターやエスカレーターを使わずに階段を使ったり、車に乗らずに歩いたり、自転車で移動したり、座らずに立った姿勢で仕事をしたりするなどだ。静止状態をちょっとした動きに変えるだけでもカロリーの消費量は増加する。減量中はとにかく体を動かすこと。毎日の部屋の掃除も減量には役立つのである。
休日もアクティブに楽しむ
減量中は特に屋外活動を楽しもう。休日は家で過ごすより、外に出てハイキングに出かけるのもいい。仲間とバスケットボールをしたり、野球をしたりするのもいい。アクティブな趣味を持ち、できるだけ体を動かそう。こういったことは減量中の精神的なストレスを緩和し、健康づくりにもつながることである。
次ページでは体重増加の原因を排除する方法を解説する
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