23歳会社員、人生最後のジュニアへ挑戦「無名の私でも世界選手権に出たい」【筋肉道 Vol.06】

国田海月選手トレーニングの取り組み方は十人十色、始めたきっかけや目的ももちろん違う。ここでは、トレーニングに励む愛好家達の軌跡を辿ってみよう。今回紹介するのは、16歳以上23歳以下の日本一を決めるボディコンテスト『2022 ALL JAPAN JUNIOR FITNESS CHAMPIONSHIPS(以下、オールジャパンジュニア)』(8月7日開催)ビキニフィットネスで、ジュニア世代のビキニフィットネスで躍進中の柿夏芽選手を抜き、優勝を果たした国田海月選手(23)。

【写真】フレッシュな笑顔でステージを舞う国田海月選手

社会人1年目の2021年は、新生活に慣れるためにコンテストから一度離れていたという国田選手。3年ぶりのコンテストの舞台は、2022年7月16日『兵庫県フィットネスオープン大会』だった。オールジャパンジュニア開催の3週間前であったこの大会への出場が、オールジャパンジュニアでの優勝につながる大きなきっかけとなった。

大学時代のコーチと国田海月選手「オールジャパンジュニアの3週間前に『兵庫県フィットネスオープン大会(以下、兵庫オープン)』に出場いたしましたが、これが3年振りの大会でした。練習では見えていなかった課題が、ステージに立って数多く発見できました。オールジャパンジュニアまでの短期間で、改善点を確実に修正へ持っていくことに非常に苦戦いたしました。この期間は、(ビキニフィットネス7連覇中の)安井友梨選手にSNSを通して初めてご連絡をさせていただき、週末には名古屋へ向かい改善点を修正することに努めました。また、出身大学(関西大学)のSCコーチである佐名木宗貴コーチには大学卒業後も週に1度トレーニングを見ていただいており、オールジャパンジュニアに向けた限られた期間の中でも改善できる部分を見出してくださり、ご指導をいただきました。実績もない無名の私が、『オールジャパンジュニアという大きな舞台で、人生最後のジュニア大会で必ず結果を残したい。そして世界選手権に出たい』この一心で、自分が今できることを全てやり切った。その結果を優勝という成績でいただくことができたのだと思っております」

コンテスト出場に3年のブランクがあった中で、ジュニア世代の女王の座を勝ち取った背景には、ボディビル選手であった母や、トレーニングをずっと指導し続けるコーチたちによる支えが大きかったと話す。

「ボディビル選手であった母(国田真紀選手)の影響でビキニフィットネスに興味を持ち、大学入学と同時に大会出場に向けたトレーニングを始めました。トレーニングは週5、6回、佐名木コーチにトレーニングみていただくことは週に一度。それ以外は、自宅近くのジムで一人でトレーニングを行っています。この週に一度のトレーニングの中でご指導いただいたことを、いかに取り入れて自分のものにしていくのかを常に意識をしています。また、オフシーズンのトレーニングで扱っている重量を、減量が進んでいく中でも落とさないことに今シーズン特にこだわっております」

成長期である学生時代や、出張や会食の機会がある社会人と、『ジュニア世代』にとっての減量期は周りの支えがなければ難しい。

「学生の頃の食事などは、母に食事管理を任せておりました。授業と授業の空き時間は、大学内のジムで有酸素運動など空いた時間はなるべく身体を動かすよう心がけて過ごしていましたが、思うようにならず苦戦した記憶があります。(社会人になった現在は)オフシーズンでも減量期の食事を大きく崩さないことを意識しております。減量に苦手意識を持っていましたので、大会に出ていなかった3年間も減量幅が大きくならないように気を付けていました。営業職という仕事柄、出張やお客様との会食の機会があります。職場に大会出場への理解をいただいているからこそ、この競技をさせて頂けております。大会が近づき、どんな状況でもコンディションで焦らないように、早めに減量期に入り長期的に調整を行えるよう今シーズンから取り組んでおります」

今年が「ジュニア選手」として活動する最後の年。来年からいよいよ「一般の部」として活動していく国田選手に今後の目標を聞いた。

「まずは、10月に韓国で開催される「世界フィットネス選手権」のジュニアクラスで結果を残すことが目標です。19歳からこの競技を始めましたが、今年をもって自分自身が“ジュニア選手”として世界選手権へ出場できるのが最後の年です。10代から20歳の頃までは本当に思うように減量が中々進まずに、辛かったことを今でも鮮明に覚えております。今後のジュニア世代の選手の方々へ、何か一つでも継承できることができればと強く思っております。世界選手権を終えるとオフシーズンに入りますが、来年以降、一般の部でも結果を残していけるよう身体作り、ステージングなどの研究に努めてまいります!」

取材:FITNESS LOVE編集部 撮影:中島康介

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