コンテスト

ウォームアップどこまでやれば万全か

ワークアウトするならウォームアップは必須である。ウォームアップによって対象部が温まり、血流が増して酸素が対象部に運搬される。これがケガの予防につながるのだ。

文:Sarah Chadwell, NASM-CPT
翻訳:ゴンズプロダクション

ウォームアップをしないと

ベンチプレスでいきなり高重量に挑んだせいで胸筋を断裂。その後、数カ月もトレーニングを休まなければならなくなったトレーニーの話は決して珍しくはない。ジムに通えない数カ月間、彼は何度も後悔したはずだ。どうしてあのとき、軽い重量からしっかりウォームアップしなかったのか。筋肉や肩関節、胸筋を十分に温めていたらこんなことには……。ケガが治ってからも、そのトレーニーの胸筋は左右の形がアンバランスのままだ。そしてそれは明らかに「何かあったに違いない」と誰もが察してしまうほど目立ってしまっている。そんな経験談を聞くだけでも、ウォームアップの重要性を誰もが実感する。しかし、実際のところ、毎回のワークアウトでウォームアップを行っている人はそれほど多くはいない。

ウォームアップどこまでやれば万全か

ではウォームアップはどれだけやれば万全と言えるのだろうか。例えば軽く汗ばんできたら、それはウォームアップが適度に行われたと考えて間違いないだろう。そこまでウォームアップができたら, 本番セットを開始してもまったく問題はないはずだ。ただ、どれだけウォームアップを行えば万全であるかは人それぞれの感覚によって異なるものだ。5分もあれば十分に温まるという人もいれば、もっと長くウォームアップに時間を費やす人もいる。また、その人の体質によってもウォームアップの量は変わってくる。中にはウォームアップを開始してすぐに汗ばみ、体温が上がる人もいるし、ある程度の時間をかけないと汗もかかないし、体も温まらないという人もいる。時間や量はともかく、まずは全身の血流量を増やすために、少し早めのペースでトレッドミルを行い、その後、特定の部位のための種目を軽重量で1〜2セット行うことを習慣にしてみよう。

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佐藤奈々子選手
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