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46歳の美容健康オタク女性がゴールドジムで『自分のトリセツ』を掴みメリハリボディに大変身

ビキニフィットネス選手としてステージに上がる現在46歳の寺嶋理紗さん。ホステスや歌い手としても活動する寺嶋さんは、24歳から美容健康にこだわり続けてきた“オタク”と自負する。40歳のときには離婚、42歳でトレーニング開始、43歳のときには初めてのボディコンテストとしてマッスルゲートに出場、見事優勝する。

【写真】美貌と美しい筋肉、身体を披露する寺嶋さん

大会出場後、44歳のときにはADHDが発覚するが、昨年45歳でビキニフィットネスの千葉県オープンで優勝。同年関東選手権準優勝という結果を残し、いろいろな困難を抱えながらも逞しく成長してきた。46歳となった現在はホステスの仕事に就く。

そもそも寺嶋さんがトレーニングを始めた理由は6年前に遡る。40歳のころ、いろいろなできごとが重なり、いわゆる“激ヤセ”状態になってしまった。そのころの寺嶋さんは、脂肪も筋肉もなくペラペラの身体で、何をするにも疲れてしまい、体力が落ちてしまったと痛感したという。

しかし、そこでこのままではいけないと寺嶋さんの心が動き、身体を鍛えはじめることになる。
「最初はいくつかのエクササイズクラブ、暗闇バイクやボクササイズ、サーキットジムなどを試しました。そんな中、最後に覗いたゴールドジムで、マッチョの会員さんやトレーナーさんの筋肉を見て衝撃を受けたんです。そのままゴールドジムのトライアルキャンペーンで筋トレをしてみたら、『自分にはこれだ!』と、全身で感じ入会する流れになりました」

いざトレーニングを開始すると、自分の身体からエネルギーが湧くのを感じた。そしていつしかジムに行くのが一番の楽しみになり、トレーニング後の心地良い疲れや、食事をより一層美味しく食べられることに幸せを感じたという。
「これからここで、自分の身体を変えていこうと決めました」

トレーニングを始めた当初から現在までの身体や心境の変化について、寺嶋さんは次のように語った。
「筋トレを始め、まず最初に目標にした『自分の(腹筋の)シックスパックを見てみたい』という願望を叶えました。ほんの少しずつだけど、身体が変わっていくのが楽しく、それに伴って、性格にも変化が現れました。内向的でSNSにも無縁だった自分が、そこで身体の変化や筋トレの楽しさ、身体作りのための食事などを投稿するようになり、また、フィットネス誌であるウーマンズシェイプの読者モデル応募や大会出場など、積極的に挑戦するようになりました」

トレーニングがもたらしたポジティブ効果や素晴らしい変化を語る寺嶋さんは、自身が取り組む『美容』『健康』に関して自分自身の答えを見つけ出す。
「20代のころから美容健康を試行錯誤してきた健康オタクでしたが、筋トレは美容面でも絶大な効果がありました。肌はハリを保ち健やかで、ペラペラだった身体はメリハリのあるボディラインに変化しました。けれど、トレーニングを始めた2019年から現在に至るまで、良い年もあればそうでない年もあり、2021年は自分自身の悩みや葛藤、環境の変化などにより心身の健康が崩れてしまいました。そのときの受診がきっかけで、自分が発達障害(ADHD、ASD、LD)であることも判明しました。しかし、自分の脳の特性や健康を取り戻すために何を実行すれば良いのか調べ、できることから始めコツコツと継続しました。例えば、筋トレに加えて、自分の脳や腸に合う食事、睡眠の質、セロトニン活性のための毎朝の朝散歩、脳のための有酸素運動、休むことも大切にする、好きなことや楽しいことを見つけてやってみるなど。そうして段々と元気を取り戻し、『自分のトリセツ』も掴めるようになりました。2022年は千葉県オープンと関東選手権でメダルを獲り、2020年から目標にしてきた念願のオールジャパンのステージに立つことができました。トレーニングは身体の変化だけでなく、目標を作る楽しさ、転んでも立ち直る気持ち、ベースとなる体力、何かにチャレンジする意欲を、私にくれたと思っています」

今年は今のところ、大会に出場するかは考えていないという。その理由は今年、大会以外でも達成させたい目標があるためだ。大会を見送るのであれば、この1年間は来年のシーズンに向けた身体作りの年と割り切り、トレーニングを楽しみながら引き続き理想の身体を作っていくと決めているそうだ。
「私は今、人前で歌をうたうことを目標に活動していますが、トレーニングは自分にとって一生欠かせないものです。何をするにも、身体作りや健康は自分の軸になると思っています。今後、フィットネスの分野ではないところで活動するときも、トレーニングの良さや楽しさを伝え、女性の筋肉美を体現し続けられる人でありたいと思っています」

今の自分を大切にできる『自分のトリセツ』を持つことができたという寺嶋さん。つらい経験も力に変えて突き進み、多方面に挑戦する寺嶋さんの活動を見守っていきたい。

取材:FITNESS LOVE編集部 撮影:中島康介(大会) 写真提供:寺嶋理紗

【写真】美貌と美しい筋肉、身体を披露する寺嶋さん

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