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【私たちのカラダ転換期 episode.3】整体師・エステシャン RIO「理想の身体への価値観が変わった」

普段は整体師・エステティシャンとして働くRIOさん。8年前からトレーニングに目覚めたきっかけはなんだったのか。また、ストレスやむくみの対処法についても、プロの目線からアドバイスをいただいた。

【写真】RIOさんの美しい筋トレ姿

私は、20代からミスコン、30代に入るとミセスコンなどに出場していました。現在の本業は整体師兼エステティシャンで、もうこの仕事を始めて23年ほどになります。ですので、健康や美容といったジャンルはもともと得意分野でした。スポーツも好きで、昔からテニスやスノーボード、マリンスポーツなどアクティブにやってきたと思います。

本格的にトレーニングをしようと思ったのは、昔からコンテストに出ていた流れで、たまたまベストボディジャパンに出たのがきっかけだったんですが、最初はボディコンテストだとは思わないで出場しちゃったんです(笑)。ほかの人の身体を見て、ああ私も鍛えないと、と思って筋トレを始めました。それが今から約8年前です。最初は加圧トレーニングのパーソナルから始め、並行してジムにも通うようになりました。ジムではTRXのグループセッションに入って、楽しく続けることができたと思います。

さらに、いざトレーニングをするようになって、自分の「理想の身体」に対する価値観が変わっていくのを感じました。私はもともと、そんなに食べなくても平気でいられるタイプで、放っておくと食べずに痩せていく体質です。以前はただ細ければいいんだと思っていて、食事はサラダやささみばっかり。カロリーをとらずに減量食を食べていればいいと思っていたんですが、トレーニングを始めてからその価値観がガラッと変わって、いっぱい食べる時期も作るようになりました。大会によっても目指すボディは違いますが、私が出ている大会ではガリガリな身体はダメなので、たくさん食べて運動しています。

今は、大会2週間前くらいから、ちょっとだけ減量期をつくる程度。有酸素運動も、昔ほどはやっていません。汗をかく有酸素運動は、気分が晴れやかになるのでいまも少し取り入れていますが、減量目的ではないです。それよりも、カロリーを確保しながらしっかり食べて、トレーニングをする。目的が変わって、生活も変わりました。

悪いストレスやむくみへの対処法とはかつて、筑波大学大学院でストレスマネジメントの研究をしていたこともあります。もともと健康には興味があり、仕事でオイルマッサージや指圧などの施術をするにあたって、大学院で学んでみようと思ったんです。ストレスの対処法は、セロトニンを出すこと。マッサージに行くとかお風呂に入るとか猫をなでるとか、バナナを食べてもいいと言われています。心が落ち着く、ご自身のやりやすい方法を選択してみるといいでしょう。

また、同じストレスでもいいものと悪いものがあり、トレーニングもそうですが、目標に向かって頑張ることは、刺激になるのでいいストレスです。そうではなく、環境や人による悪いストレスには、そうやって対処してみてください。あと、お店に来るお客さんの悩みに多いのは「むくみ」です。エステでは、キャビテーションという超音波を当てる機械があります。ご自宅でのむくみケアとしては、足裏マッサージがおすすめ。全身の血の巡りがよくなるからです。

例えば、デスクワークであればデスクの下に竹踏みを置いておいて、仕事をしながらゴロゴロするとか、着圧ソックスを履くなど、トレーニン前後だけではなく日頃からケアすることが大切です。私自身も、毎日フェイスマスクやセルフマッサージをしています。夏場であっても湯船につかってしっかり汗を出す、塩分の摂りすぎに注意するなど、生活で気をつけられることはいろいろあります。

なかでも、特にトレーニーに気をつけてほしいのは、腰の凝り。ジムで重いものを持つので、腰の凝りを放っておくとギックリ腰につながります。ご自分でマッサージしたり整体に行ったりして、日頃からケアしてください。最後に、トレーニングを続けるためには、心身ともに健康であることが必要です。頑張るためには毎日の栄養と睡眠も大事。日頃からストレスをためないようにしながら、健康なトレーニングライフを送ってもらいたいですね。

取材:飯塚さき 撮影:中原義史(初出:Woman’sSHAPE Vol.26)

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