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ボディビル世界王者が選ぶ「肩・腕」における「これだ!」というマシン5選

ボディビル世界チャンピオンにして日本選手権で9連覇したトレーニングの達人、鈴木雅選手が実際に使用してきた古の名機から最新の機種まで各部位の‟推し”マシンを紹介する。今回は『肩』『腕』のマシンたちだ。

取材:藤本かずまさ 撮影:北岡一浩、IM編集部

UNIVERSAL・ショルダープレス

これは以前紹介した行徳千葉アスレチックセンターに置かれている古いマシンです。私はこの店舗でしか見たことがありません。軌道が斜め上の方向になっていて、三角筋前部に効きやすいです。また、背もたれのシートが低く、胸椎がフリーな状態にあるため、しっかりと骨盤を立てれば首に負担をかけることなく動作ができます。胸椎を少し伸展するだけでスタートで三角筋前部がしっかりとストレッチされます。

FLEX・デルトイドフライ

ペックフライのマシンにもさまざまなものがありますが、FLEX のマシンはシートがコンパクトで骨盤を立てやすく、また負荷のかかり方がマイルドです。回転動作のマシンは負荷にムラが出るものですが、このマシンはムラがありません。これはおそらく構造上の特徴で、フレームがそれほど重くなく、ストロークも動作と合いやすいんだと思います。

STRIVE・ラテラルレイズ

STRIVEは現在はPRIMEというブランドになっています。このラテラルレイズのマシンはハンドルが直線的で、グリップとエクササイズ動作が連動でき、三角筋に効きやすいです。ツーハンズで行うには軌道が大きいのですが、ワンハンドで身体を側屈させて、動作を軌道に合わせていくと、非常に使いやすいです。

NAUTILUS EVO・バイセップスカール

肩関節屈曲の状態から肘を曲げるため、上腕二頭筋のピークを作るのに適しています。そもそも肩関節屈曲の状態から上腕を巻き込む動作ができるマシンはあまりありません。肘を上げた状態でカール動作を行うことで上腕二頭筋のピークに効きやすくなります。

FLEX・フレンチプレス

肩関節屈曲の状態で上腕三頭筋に負荷をかけられるマシンもあまりありませんが、このマシンはツーハンズでフレンチプレスの動作ができます。ワンハンドではなくツーハンズで行うことで肩甲骨の動きが抑制され、負荷が抜けにくくなります。また、パラレルのグリップもエクステンション動作がしやすく、上腕三頭筋長頭をストレッチしやすいです。


鈴木 雅(すずき・まさし)
1980年12月4日生まれ。福島県出身。身長167cm、体重80kg ~83kg。株式会社THINKフィットネス勤務。ゴールドジム事業部、トレーニング研究所所長。2004年にボディビルコンテストに初出場。翌2005年、デビュー2年目にして東京選手権大会で優勝。2010年からJBBF日本選手権で優勝を重ね、2018年に9連覇を達成。2016年にはアーノルドクラシック・アマチュア選手権80㎏級、世界選手権80㎏級と2つの世界大会でも優勝を果たした。DMM オンラインサロン“ 鈴木雅塾”は好評を博している。


執筆者:藤本かずまさ
IRONMAN等を中心にトレーニング系メディア、書籍で執筆・編集活動を展開中。好きな言葉は「血中アミノ酸濃度」「同化作用」。株式会社プッシュアップ代表。

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