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普通の主婦から世界大会を目指すママトレーニー。「チャレンジに年齢は関係ない」

阪森香理選手(撮影:中島康介)昨年のJBBF日本クラス別163㎝以下級優勝、ジャパンオープン優勝、全日本選手権3位と女子フィジーク競技で日本トップ選手として活躍する阪森香理(さかもり・かおり/52)選手に、「毎日が大きく変化した」というトレーニングを通じての経験やこだわりをインタビューした。

【写真】女性競技者トップクラスの肩を持つ阪森選手(バックポーズ含む)

今や女子フィジークのカテゴリーで日本のトップ選手として活躍する阪森選手。競技を始める前まではコンプレックスの塊だったという。

「トレーニングを始めた当初、コンプレックスの塊で何事にも自信が持てない消極的なところがありました。昔から肩幅が広く、お尻も大きくて体格が良いと言われるのが嫌でした。トレーニングを続けていくうちに、骨格を活かしながら長所をもっと良くして、逆に短所を目立たさないようにすることでアウトラインもかなり変化しました。また、自分に自信が持てて積極的な性格になりました」

トレーニングを通じて性格が前向きに変化し、自分の骨格をポジティブに捉えることが出来たという。なぜ女子フィジークというカテゴリーを選んだのか。

「昔から表現するスポーツが好きでした。女子フィジークはポージングが多く、フリーポーズもあるため自分らしく楽しみながら取り組むことができるカテゴリーだと思い、挑戦を決めました」

より自分を表現したいという想いで女子フィジークを選んだ阪森選手。トレーニングを行う上でのこだわりとは。

「筋肉に刺激を入れる時間を多くすることにこだわっています。ネガティブとストレッチを最大限に感じれるよう意識して動かすようにしています。フォームに関しては、ストリクトにできるだけ高強度な刺激をいれるようにしています。ただ、高強度が続くと怪我と疲労に繋がるので身体のメンテナンスや休養をしっかりとり毎回確保し、質の高いトレーニングができるようにしています」

トレーニングの強度と休養にこだわり取り組みを続ける阪森選手の今年、今後の目標とは。

「今年は、日本選手権優勝が目標です。日本マスターズ、日本クラス別が世界選手権の選考になるので良い成績を残し世界大会出場も目指したいです。今後は、女子フィジークの魅力をたくさんの方に知っていただきたいです。チャレンジすることに年齢は関係ありません。コンプレックスの塊で自信もない普通の主婦がトレーニングを通して身体も心も強くなり、毎日が大きく変化しました。自分が有言実行することで競技人口も増えて、たくさんの方に勇気や希望を持っていただきたいなと思います」

自分のため、競技のため。阪森選手は楽しみながら頂点を目指す。

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取材:FITNESSLOVE編集部 写真:中島康介

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