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【筋トレ1分コラム】レッグプレス、レッグエクステンションの筋トレ効果を変える方法

ボディビル世界チャンピオンの鈴木雅選手(撮影:岡部みつる)ゴールドジムアドバンストレーナーでボディビル世界チャンピオンの鈴木雅選手がトレーニングをひも解いていくIRONMAN誌の人気連載『トレーニングアップデート術』から、1分で読めるトレーニングワンポイント解説を紹介するこのコーナー。テーマは足関節( 足首)。今回はレッグプレス、レッグエクステンションでの足関節(足首)の重要性について。

【写真解説】レッグプレス&レッグエクステンションの正しい足関節の状態

今回解説するのは足関節( 足首)です。足関節が硬くて深くしゃがめないという人は少なくありません。しゃがんでいくと、足関節は背屈( =つま先を上げる動作)します。この背屈ができないと、しっかりとしゃがむことはできません。

スクワットでは重心がつま先にかかります。レッグプレスではつま先でフットプレートを押すことになります。大腿四頭筋や膝周りの筋肉を主に使い、股関節があまり動かせないためハムストリングや殿部には効きにくくなります。

レッグエクステンションも同様で、膝を伸ばしてバーを引き上げる際に背屈ができていないと大腿直筋に効かせられません。足関節の動きは股関節にも関わってくるため、足首はちゃんと動かせるようにしておきたいところです。

そのためには足関節の柔軟性を保つよう、くるぶしの周りを軽くさするようにしてほぐすなど、トレーニング前に足首を調整するようにしましょう。足関節は距骨、腓骨、脛骨、踵骨が靭帯でつながっていて、各骨の間には隙間があります。この隙間がなくなると、足関節はスムーズには動きません。

拘縮した靭帯をほぐしたり、踵骨を下に押したりして隙間を作るようにすると足関節が動きやすくなり、スクワットでもしゃがみやくなります。

レッグプレスの足関節(足首)について
足関節が硬いと背屈ができないため、つま先でフットプレートを押すことになる。すると股関節は動きづらく、ハムストリングやお尻などよりも大腿四頭筋や膝周りの筋肉ばかりに効いてしまう

レッグエクステンションの足関節(足首)について
背屈ができないと股関節が作用しづらいため、骨盤に起始部がある大腿直筋には効きづらい。また右足は背屈ができるが左足はできない、などの場合は左右の大腿四頭筋の発達にばらつきが生じてしまう

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鈴木 雅(すずき・まさし) 1980年12月4日生まれ。福島県出身。身長167cm、体重80kg ~83kg。株式会社THINKフィットネス勤務。ゴールドジム事業部、トレーニング研究所所長。2004年にボディビルコンテストに初出場。翌2005年、デビュー2年目にして東京選手権大会で優勝。2010年からJBBF日本選手権で優勝を重ね、2018年に9連覇を達成。2016年にはアーノルドクラシック・アマチュア選手権80㎏級、世界選手権80㎏級と2つの世界大会でも優勝を果たした。

取材:藤本かずまさ 構成:FITNESS LOVE編集部

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