トレーニング mens

「痩せようと思えばいつだって……」口だけの小太りパパがバキバキ腹筋に大変身【筋トレビフォーアフター】

ガリマッチョ氏のビフォーアフター今シーズン、とあるボディビルの大会で準優勝を飾ったガリマッチョ氏(35)。1年で体重−15kg、体脂肪率−19%の劇的な変貌。だが、その肉体変化の途上は決して平坦ではなかった。今回は、今まさに減量期真っ最中、という方にも是非ご覧いただきたい。

【アフター写真あり】バキバキ腹筋に大変身したガリマッチョ氏

「きっかけは妻の妊娠でした。一緒にお酒をやめたら体型の変化が嬉しくなって、この際カッコいいパパになってやろうと思って、本格的にジムに通い出しました」

「それまでの生活はひどいもので、『朝は菓子パン、昼は油ぎっとりの定食、夜は必ずご飯おかわり、晩酌でおつまみ』なうえ、運動も全くしていませんでした。それでも、中・高・社会人とずっとテニスをしていた経験から、“痩せようと思えばいつだって痩せられる”が口癖の、怠惰な小太りでした」

そこから始まった週5日のジム通い。『スターティングストレングス』『肉体改造のピラミッド』『筋トレ動き方・効かせ方パーフェクト事典』……文献を読み漁り、目標とする競技者の発信を欠かさずチェックした。大会を目指すまでに時間はかからなかった。

「大会に出ると決めてからは週6日にトレーニング頻度を増やして、マシンの空きを気にしたくないので分割法から全身法に切り替えました。とにかく夢中でした」

みるみる変化していく身体。しかし、当時を振り返ったガリマッチョ氏は声を落とした。

「仕事や家庭との両立は、正直できていたとはいえません。なんとしても定時で帰るためにイライラしながら仕事をして、家事は妻に任せきり。色んな方に迷惑をかけてしまったと思います」

「特に減量期は酷いものでした。重度の疲労感で歩くのもままならず、頭も回らず。でも、他の選手の発信を見ていても同じような感じだったので『こんなものなのかな』と……」

そして、ある日ついに病院に駆け込むこととなる。

「明らかなアンダーカロリーなのに体重が2週間で3kgも増え、靴下を脱ぐと1cmも浮腫んでいました。血液検査の結果、腎臓の異常がわかってドクターストップになりました」

「初めての大会、初めての減量、初めての過酷なトレーニングに無茶な有酸素。正直、焦っていました。休むという決断ができず、崩れていく体調を無視して続けたツケが回ってしまいました」

結果として、大会では準優勝という成績を残せたものの、ガリマッチョ氏は強く語る。

「大会を目指して絞るということは、少なからず身体に負担が出るものです。でも、病気になるほど健康を害すやり方は本末転倒」

「知識と経験のある方にアドバイスを求めるべきだった。自己流は本当に危険です。そして、限界を迎える前に立ち止まる・休む勇気を持つべき。そう伝えたいです」

現在、オフ期となった氏は最後にこう締め括った。

「フィジーカーのアンドレ・ファーガソンが言う、『シーズン中は周囲の人に支えてもらっている。だから、オフは人のために時間を使う』を実践したいと思っています。食事の準備や掃除などの家事を積極的に行うように心がけ、仕事もしっかり力を入れて。少しでも罪滅ぼしができるように……」

「次の大会では、この経験を活かします。出場したことで見えた弱点部位を克服して、生まれてくる子どもに優勝する姿を見せたい」

氏が肉体改造に宿る魔物の存在を正直に話してくれたことが、同じ境遇の人々を救うことを願う。

次ページ:【アフター写真あり】バキバキ腹筋に大変身したガリマッチョ氏

取材:にしかわ花 写真提供:ガリマッチョ

次のページへ >


-トレーニング, mens
-,