登録者数1万9400人を超えるYouTubeチャンネル『Kousuke【地上最速モテボディメイク】』の運営者であり、SNS限定公開の会員制ジムを経営する人気パーソナルトレーナー、上之原幸祐（かみのはら・こうすけ/28）さん。
競技者としても今年、『JBBF東京ボディビル選手権大会』メンズフィジーク172cm以下級にて5位入賞をし、全国への挑戦権を手にした。今回は、そんな華やかな世界に身を置く上之原さんの舞台裏となる、ビフォーアフターを紹介したい。
【アフター写真あり】上之原幸祐さんの逆三角形のかっこいい身体
「高校のときは172cm、56kgの痩せ型で、ずっと自分に自信が持てませんでした。人と関わるのも好きじゃなくて、夏休みは地元のTSUTAYAで『名探偵コナン』を借りて、家でクリームソーダを飲むだけの生活をしていました」
「そんな自分を変えたいと思い、あとは純粋に女の子にモテたいという理由で18歳の秋ごろに地元のスポーツセンターで筋トレを始めたのがフィットネスとの出会いです」
最初の2年間は我流で、全く成長がなかったという。しかし、「絶対にデカくなってやる」という信念のもと、フォーム、重量、頻度の見直しを繰り返した。現在は、週6回、胸・背中・肩・腕・脚と満遍なくトレーニングに打ち込み、タンパク質・炭水化物量を競技の時期に合わせて適切に管理していると語る。
「とにかく“本気でやりたいのか”、“どうなっていきたいのか”を明確にイメージして、分からないことは教えを乞い、逃げられない環境に身を置いて挑戦し続けました」
結果、トレーニング歴9年で11kgの筋肉量の増、全国への道を得るまでに肉体は変化した。警察官からパーソナルトレーナーへの転職という異例の経歴も、「こうなりたい自分」を自身に問い続け、有言実行し続けた結果であるという。
「自分自身が変わってきた経験があるからこそ、パーソナルトレーナーとしても再現性のある指導ができる。また、変化のすべてをさらけ出すことで、これからトレーニングを始めようと思う人のきっかけとなる存在になりたいと決めているから頑張れます」
ボディメイクを教える立場となった今、大切にしていることについての質問については、「伝えきれないほどある」と前置きした上でこう語る。
「テンプレートではない、個人に合わせた指導ができるかどうかはフィットネス界が拡大している今、とても重要な要素だと思っています。愛情をもって接する上で、かなり厳しいことも言います。トレーニングだけの人間になってはダメ、友人を大切に、女性とのコミュニケーションをちゃんと取るなど、トレーニングだけではなく、人生そのものの目標値を共有して伴走できるトレーナーでありたいです」
競技者としても、トレーナーとしても進化を続ける上之原さん。高い志と信念、行動力は今後も大きく飛躍していく姿を確信させる。
取材：にしかわ花 写真提供：上之原幸祐
