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スキーがきっかけで女子フィジーク世界3位まで躍進。「ないものを嘆くより、自分にあるものをどう活かすか」

清水恵理子選手(撮影:北岡一浩)昨年のJBBF女子日本フィジーク選手権準優勝、さらには世界フィットネス・マスターズウーマンズフィジーク3位と、国内のトップ女子フィジーク選手として世界でも活躍している清水恵理子(しみず・えりこ/59)選手に、トレーニングを通じて得た教訓やこだわりを聞いた。

【写真】250kgの重りを扱う清水選手が持つ驚異的な広背筋

昨年は日本女子フィジーク界最高峰の大会である女子日本フィジーク選手権において準優勝、世界大会でも3位と好成績を収めた清水選手。トレーニングを始めたきっかけは、あるスポーツからだった。

「スキーにのめり込んでいた時期に、スキーのオフトレとして、トレーニングを始めたのがきっかけでした。トレーニングで自分の身体が変わっていくのが楽しくなり、スキーをやめて一年中トレーニングをするようになりました」

スキーの補強からトレーニングに目覚めた清水選手は、始めた当初から現在までの身体や心境の変化についてはどう感じているのか。

「肩に筋肉がつき、身体のシルエットが変わりました。競技を始めてからは、身体の変化が嬉しくてさらにトレーニングに夢中になりました。精神的には、難しそうなことでもコツコツやればできることがあるので、先ずは頑張ってみようと思うようになりました。自分にないものを嘆くよりも、自分にあるものをどうやって活かそうかを考えるようになりました」

自分にないものを嘆くことは簡単だが、トップにいく選手は自分にあるものを見つめ、活かしている選手が多い。その切り替えこそステップアップの鍵だろう。そんな清水選手のトレーニングでのこだわりとは。

「どの部位も軸と重心移動が上手くできた時の重りのかかる感覚を大切にしてトレーニングしています。重心移動と軸の意識、肩甲骨と骨盤の位置、重りをもつ指の使い方や握り方などの感覚を大切にして動作をしています。またどの種目も、ため(重りを動かす準備の段階)からアクション(力を入れる段階)に移る際の身体の動かし方に注意をしています」

重心移動から握り方まで、細部にわたってこだわりを持つ清水選手。今年の目標、今後の目標とする姿とは。

「今年の目標は過去最高の身体を作り、その結果として国内大会で優勝し世界大会やアジア大会の日本代表になること。そして世界大会やアジア大会に出場し表彰台に上がることです。そして今後は、選手としてさらに進化すると共にパーソナルトレーナーとしても成長し、クライアントの皆様に満足していただけるトレーナーになることです」

細部までこだわり抜いたトレーニングで競技に取り組む清水選手。日本、世界の頂上を虎視眈々と狙う。

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取材:FITNESSLOVE編集部 写真:北岡一浩、中島康介

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