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3児のママが初出場にして優勝!子育てと仕事と競技の“3刀流”

谷かおり選手 サムネ5月3日(水・祝)に東京・北とぴあで『第31回東京ノービスボディビル選手権大会』(以下、東京ノービス)が開催され、ミスビギナーOPENにおいて谷かおり(たに・かおり/42)選手が美しいシェイプの肉体を披露し、初出場ながら見事優勝を勝ち取った。そんな谷選手の日常は、3人の子供のお母さんでありながら、会社員としてフルタイムで働きつつトレーニングも行うという超多忙ぶり。いかにして両立を成しえたのか?

【写真】3刀流ママの背中に宿る鬼の貌

東京ノービスは日本のボディビルシーズンの開幕を告げる大会で、元々は「新人戦」としてその歴史をスタートさせたが、徐々にレベルが高くなり、今となっては「もはや新人戦ではない」と言われるようになっている。

今大会には延べ226名の選手がエントリーし、各カテゴリーで熱い戦いが繰り広げられた。
ミスビギナーとは、ボディビル選手権大会に出場したことのない大会初心者の女性が出場できるカテゴリーである。このカテゴリーを経て、女子フィジークやビキニに挑戦する選手も少なくない、いわば登竜門である。そんなミスビギナーで初出場ながら優勝を飾った谷選手は、多忙な3児の母親だ。

「現在子供が3人いるのですが、一番上の長男を出産する前にトレーニングを始めました。出産のため、直ぐにトレーニングを休む状況になって、無事生まれてからまた再開して、2番目の子を出産する時にまた休んで、と間は数回空きましたが、かれこれ12年ほどトレーニングを行っています」

最近は4年ほど間を空けることなくトレーニングを継続できているという谷選手。そんな谷選手は、会社員としても忙しい日々を送っているという。

「フルタイムの会社員として働いています。普段は仕事があるので、朝早く起きてトレーニングを行うようにしています」
忙しい日々の中でも時間を作り出してトレーニングに勤しむ谷選手が、コンテスト出場を決めたキッカケは"身近"にあった。

「会社に筋トレ好きの熱い方が多かったんです。皆さんの目標や目的をしっかりもってトレーニングされている姿勢に感銘を受けて、『私も挑戦してみよう』という気持ちになりました」

会社の同僚から刺激を受けてコンテスト出場を決めた谷選手。さらに、減量中の食事もひと工夫していたという。

「食事は基本、家族とは別メニューを食べていました。ただ、毎回2通りのメニューを作ることは手間なので、自分の分は週末に1週間分の作り置きをして、自分の分はさっと食べられるようにしていました。メニューはいたって基本的で、白米や鶏むね肉を中心とした食事を摂っていました。今後は、トレーニングを続けていく上で目標を新たに見つけようかなと思います」

3児の母親であり、会社員としてフルタイムで働きつつ、今回の大会で見事優勝を飾った谷選手。超多忙な“3刀流”でも、結果は残せるということを証明した。

取材:FITNESS LOVE編集部 撮影:中島康介

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