コンテスト womens

46歳・片腎アスリートの美背中ショット「タンパク質を大量に摂取できない」【筋肉道Vol.100】

山本ひろこさん(マッスルゲート神奈川 ウーマンズレギンス158cm以下級)3人目の娘を妊娠した(臨月)時よりも太ったことをきっかけにダイエットを決意した山本ひろこさん(46)。『片方しか腎臓がない』ことでタンパク質を多く摂取できないというハンディキャップを抱えながらも、たった1年で「マッスルゲート神奈川」に出場し、ウーマンズレギンスで優勝した。

【写真】46歳・片腎アスリートの美背中ショット

「3人の娘を出産した後に、-15kgの産後ダイエット成功しましたが、その後また徐々に太り出しました。コロナ禍に入り毎日の晩酌も増えると、3人目の臨月を超えるほど太ってしまいました。そんな中で、夫に、私の片方の腎臓を移植する手術をしました。片腎になっても暴飲暴食を続けてしまうと、私が腎臓病になってしまうため、一念発起して大好きなお酒を止め、ダイエットと筋トレに励みました」

過去には、月に1、2回程度ジムに通うこともあったというが、腰を痛めては半年間ジムを中断、ということが何度か続いたことで、気づけばジムに全く通わなくなってしまっていたという。そして、昨年の3月からダイエット目的でトレーニングを再開。しかし、トレーニングに加えて食事の量を減らしても初めはなかなか痩せなかった。

「いくらトレーニングしても、食事を減らしても、お酒を大量に飲んでおつまみを食べていたのでなかなか痩せませんでした。禁酒したらあっという間に痩せていき、10カ月で17kg痩せることができました」

憧れている選手からパーソナルでレッスンを受けたことをきっかけに、大会出場を決意した山本さん。しかし、飲酒により体型が左右されやすいにもかかわらず、減量中に我慢できずお酒を飲んでしまったこともあった。
「一度、スリップ(禁酒している人が再飲酒してしまうこと)してしまい、その1カ月くらいで5kgもリバウンドしてしまい、かなり焦りました。絶対にマッスルゲート神奈川に出て入賞したいという思いがあったので、何とか禁酒を再開しました」

普段はITエンジニアとして働きながらも家事と3人の育児をこなす。毎日多忙な日々でありながら週4、5日はジムに通った。その結果、大会では見事、優勝を勝ち取った。
「子ども達が学校に行っている、平日の午前中にジムに通っています。無事に優勝まで漕ぎ着けて良かったです。明確に目標を定めることでモチベーションが保てました」

食事はタンパク質を体重の2倍以上摂っていたところ、2月の腎臓ドナーの定期検診で腎機能の数値が悪化していることが発覚。医師からイエローカードを宣告されたことから、現在はタンパク質量を控えめにしつつ、筋量を上げる方法を実体験で模索だという。
※note『Hiroko@片腎レギンスアスリート』にて情報発信中。

「年末のゴールドジムJAPAN CUPに向けて、もっと筋量を上げていき『ウーマンズレギンスフィットネス(ウーマンズレギンスよりも筋量が必要なカテゴリー)』へ挑戦も考えています。私は片方の腎臓がないため、タンパク質を大量に摂取できませんが、そんな中でもトレーニングを続け、筋量アップした姿をお見せしていくことで、様々なハンディキャップを抱えてトレーニングをしている方々の希望になれば良いなと思っています」

取材:FITNESS LOVE編集部 撮影:中島康介

次のページ:46歳・片腎アスリートの美背中ショット

次のページへ >


-コンテスト, womens
-,