武士道精神を強くもつという佐竹彩音(さたけ・あやね/30)選手は、8月5日(土)に開催されたマッスルゲート東北大会で見事ビキニフィットネス一般の部3位を獲得した、美しく引き締まったボディの持ち主だ。佐竹さんの持つ武士道精神とは、一体どのようなものなのだろうか?
【写真】“武士道女子”佐竹彩音さんのスレンダーかつメリハリのあるお尻、脚
――コンテストに出場したきっかけは何だったのですか?
「初めは、ダイエット目的でトレーニングを始めました。見た目を引き締め、『自分自身に自信を持ちたい!』という思いからです。その後、ゴールドジムに通うようになりました。そこでは、周りの人達が夏になるとどんどん黒く、引き締まっていっていたんです。その流れに巻き込まれて、いつの間にか大会に出場するようになり、次第に出場することが当たり前になっていきました」
――なぜビキニフィットネスを選んだのでしょうか?
「適度な筋肉量と、女性らしいボディラインが私のなりたい理想とぴったりだったことが決め手です」
――1番好きな部位はどこですか?
「背中が1番好きで、得意です。よく、『背中であいさつしてるね』と言われます(笑)」
――佐竹さんは見た目がかなり派手で目立ちます。
「中身は以外とそうでもないんです(笑)。私は、見た目の印象とは裏腹に武士道精神を極めていると思っています(笑)。新撰組が大好きで、昔からサムライに触れる機会が多く、武士道の精神に憧れを抱いてました。死すべき場では一歩も引きません!与えられた仕事は必ずやり遂げますし、成績も残します!まだまだ未熟ですが、利己主義にならず現状に満足せず、謙虚でありたいと思っております」
――そのギャップは魅力的です。武士道精神を表しているようなエピソードはありますか?
「武士道精神と関係あるかは分かりませんが(笑)。以前、アメリカでバックをひったくられ、持ち前の反射神経と脚力で追いついてひったくり返したことならあります(笑)」
――非常に興味深いエピソードです。もう少し詳しく状況をお伺いできますか?
「仕事でアメリカにいた時の話です。夜に1人で地下鉄に乗ると危ないと言われていたのに、遅くなってしまい1人で帰ることになりました。地下鉄で最寄駅に着いた瞬間、後ろから小さくて黒いおじさんが走って来て、そのまま私のリュックを勢いよくひったくったんです。ですがそのリュックの中にはパスポートやら何やら大事な物が入っていたので、『このままだと日本に帰れない』と思った私は、なりふり構わず気づいたら追いかけていました。目の前にいるおじさんの走るスピードがゆっくりに見えて、いつの間にか追いつきリュックを取り返していました。『これがゾーンか!』と後から思いました。取り返した時に『sorry...』と言われましたが、『ソーリーじゃねーよ!』とキレながら言ったのを覚えています(笑)。その後家についてから、靴を片方だけ履いてないことに気づきました(笑)」
――その胆力は、まさしく武士道精神ですね。最後に、トレーニングを始めて精神的に変化した点と、今後の目標をお願いします。
「美容師とパーソナルトレーナーを両立していますが、トレーニングを始めたおかげでタイムマネジメント能力が向上しました。ジムの時間、ご飯の時間、寝る時間を差し引いてから予定を組み立てるので、時間制限がある中で集中力も上がって仕事の効率がよくなり、売り上げが伸びました。今後の目標は、JBBFの選手として活躍できるよう心身共にトレーニングを重ねていきたいです!」
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取材:FITNESSLOVE編集部 撮影:北岡一浩