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「着物姿と筋肉のギャップがすごい!」お酒で記憶を飛ばす毎日から体重30kg台の拒食症へ…様々な経験を経て辿り着いた『食べる』ダイエット

山田美紀選手(撮影:中島康介)ボコボコに隆起した背中の筋肉で、ボディフィットネス競技の日本トップ選手として活躍を続ける山田美紀(やまだ・みき/49)選手。過去には体重40kgを下回り、拒食症も経験したという山田選手が自身の経験から「健康なダイエット」の秘訣を語ってくれた。

【写真】山田美紀選手のボコボコに隆起した背筋

8月4日(金)に開催された、身長体重関係なく日本トップ選手たちがしのぎを削るオーバーオール戦・スポルテックカップで山田選手はボディフィットネス4位入賞の成績を残した。

「初めての遠征だったので、当日の早朝に自宅を出て、調整がうまくできるか、無事に会場にたどり着けるかなど不安な気持ちでいっぱいでした。審査員の方々との距離の近さや目線、観客の多さに圧倒されて、いつも以上に緊張したステージとなりました。スポルテックカップという全国区の大会のステージに立てたことで見直す点はいくつも発見できましたが、良い経験ができたと満足しています。オールジャパンに向けての準備や調整の仕方などの見直しにもなり、とても勉強になりました」

今ではボディフィットネス競技で日本トップクラスの活躍をしている山田選手だが、過去にはお酒を飲み過ぎて太っていたことも。

「トレーニングを始める前は、お酒が大好きで毎日浴びるほど飲んでいました。若い頃はもっとひどく、記憶がなくなるまで飲んで、お菓子の袋が部屋中に毎朝散乱している状態で、みるみるうちに体重が増加していきました」

そこからダイエットを始めたが、状況はさらに悪くなっていった。

「知人からすごく太ったと指摘され、そこから絶食し、1カ月で10kg以上も体重を落としました。その時は摂食障害になり、体重も40kgを切ってしまいました。生理も止まり、情緒不安定な毎日を送っていました」

そんな不健康な姿を見て、トレーニングを開始した。

「たまたま自分の写真を見た時に、骨と皮だけ、しかもおなかだけぽっこり出ている栄養失調状態の見た目にショックを受けました。それから少しずつ食事を取り出し、簡単なトレーニングをするようになりました」

山田選手はこの経験から、『食べて痩せる』ことの重要性を理解したという。

「この経験から、ただ痩せても身体のシルエットは悪く元気がなくなり、おまけに胃腸も弱くなってしまうんだと思いました。そのせいか、現在も増量時期には思うように食べれていない状況です。ですが今シーズンはオフの時もアルコールをやめ、バランスの良い食事をとるように心がけました。減量に入っても、なるべく食べて動くようにしていると代謝も良く、体重が停滞しても悩むことはありませんでした。この競技を始めたことをきっかけに、トレーニングだけではなく食事の大切さも学びました。おかげで、現在は若い頃より肌や髪のツヤもよく、身体の中から健康になっていると感じます。食べることによってモチベーションも上がり、情緒不安定になることもなくなりました。私はこの競技に出会えて本当に良かったと思ってます」

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取材:FITNESSLOVE編集部 撮影:中島康介

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