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50歳からでも身体は変わる!骨盤底筋群の脆弱化やゆるんだお腹、平らなお尻などを改善した52歳が日本一を狙う

田中香織さん「50歳の希望の星」「猪突猛進」「元気の化身」……。あらゆる言葉でその溢れ出す情熱を表現されるエネルギッシュな女性が、また今年も最終決戦に挑む。12月10日(日)、埼玉県三郷市文化会館にて行われる『Super Body Contest(以下、SBC) 2023 FINAL』に出場する田中香織(たなか・かおり/52)さんは、50歳目前からボディメイクをはじめ、各地の大会でカテゴリー全年齢での総合優勝(Champion of the show)をすでに4度経験するという活躍歴を持つ。

【写真】田中香織さんの美しいボディライン

「50歳という年齢は私の中では人生のターニングポイントで、何か自分でも驚くようなことを始めたいと思って、『人前にビキニを着て立つ』という経験を選びました。元々運動は大好きで、10代後半でエアロビクス、20代でジャズダンス、30代でサーフフィン、40代でアクロヨガ、50代でキックボクシングなど、次から次へとやってみたいことは全て挑戦してきました(笑)。なので体力と身体機能には自信がありましたが、ボディコンテストは全く未知の世界だったので、崖から飛び降りるくらいの覚悟で始めました」

大会出場を決意してからのはじめてのウエイトトレーニング。しかし、田中さんは臆することなく片っ端からマシンを触り、ジム中を回って体験してみたという。

「何事も“案ずるよりまずやってみる”というのが私のスタイルなので、当初はとにかく自分でやり、分からなければ詳しそうな方に聞いて、実践型でトレーニングをしていました。様々な運動経験でおそらく素地ができていたので、なんとなく始めから効いている感覚はありました。ただ、自己流では限界もあり、単発でパーソナルトレーニングや、ピラティス、美尻・美脚講座を受講したりして、身体についての学びを深めました。ヨガも本格的に学びたくなってRYT200も取得しました」

「現在は扱う重量を上げて分割法を取り入れ、自分の限界に挑戦するトレーニングをしていますが、メニューは全く固定せず、自分の身体が求めている”感覚”に忠実にトレーニングをします。一番筋肉痛から遠い場所や、自分の身体を見て弱いと思う場所を鍛えます。指先の角度を少し変えたり、動かす位置を変えたりするだけで、全く違う筋肉に効いてくることに感動してしまう。日々、自分の身体で実験をしていて楽しいんです(笑)」

頻度は「すきあらばジムにいく」。英会話講師とフィットネストレーナーの兼務の合間を縫って、ほぼ毎日足を運ぶ日々を送っている。

「現在、指導する立場になって、『効いている感覚がない』、『そもそも筋肉の場所自体がわからない』という方や、運動から遠のいていた同世代の方々でも、動いている体を触ってもらい、自分の体をよく観察してもらって”感覚”を養っていくうちに、着実に変化がでていきます。同年代の方のお客様を受け持つことが多いのですが、その度に『ボディメイクに年齢は全く関係ない』と思います」

田中さん自身も3人の出産経験を経てからのボディメイクであり、骨盤底筋群の脆弱化やゆるんだお腹、平らなお尻など課題は沢山あったという。

「でもトレーニングをしていくうちに改善されて、大会で評価を受けるまでになって、『諦めていたことが叶った』という体験をしてきています。目下のおへそを縦にしたいという目標もいずれは叶えるつもりです。美しい身体を作るのに遅すぎるということはない、という体現としてあり続けたいですね」

「色々な骨格や体質の方がいるのでこのやり方が絶対正解!というのはなく、自分の感覚を研ぎ澄まし効いていることを感じながら、楽しくトレーニングしてほしいです。食生活の面でも、自分の身体が求めているものを感じて、それに答えてあげること。自分がいつも100%の能力を発揮できるようになるためには、それが大事だと思っています」

田中さんはFINALに向け、全年齢総合優勝を飾りたいという闘志を見せた上で、大会を目指すことについての意識を語った。

「コンテストはボディメイクをする上でとてもいい目標になるので、本気で自分を変えたい人にはとてもおすすめです。現に私は50歳からが心も体も今までの人生の中で一番好き。ただ、コンテスト出場の為に頑張りすぎて、生理がずっと止まってしまったり、円形脱毛を作ってしまうのであれば、それは本来目指すべき健康美とは違うと思います。私は、最大限に楽しんで向かう目標として追っていきたいと思います」

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取材:にしかわ花 撮影:上村倫代

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