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逆三角形の“ザ・フィジーク”でハイレベルな全国大会を制した28歳!大会前1カ月で10㎏減量!?

宮川玲選手12月10日(土)に開催されたゴールドジムJAPAN CUP2023のメンズフィジーク176cm以下級で優勝した宮川玲(みやかわ・れい/28)選手。2021年開催のゴールドジムJAPAN CUPに続き、2度目の優勝を勝ち取った宮川選手の背景には、生活とトレーニング環境の大きな変化に対する苦しい葛藤があった。大きな変化にも柔軟に対応し、1カ月で10kgの減量を成し遂げた宮川選手のトレーニング・食事法に迫る。

【写真】宮川玲選手の「ザ・逆三角形ボディ」

1カ月で10㎏の減量!?

「優勝の結果を頂いたゴールドジムJAPAN CUPへの挑戦は、今回で4回目です。自分にとってのJAPAN CUPは、1年のフィナーレを飾る『お祭り』のような、豪華なステージ!審査員席には、フィットネス界隈では誰もが知っているような、有名な方々が並びます。そのような素晴らしい方々に審査していただく場で、高評価を得られたことは大変ありがたく、光栄でした!」

昨年のJAPAN CUPは、これまでで一番体重を落とした大会だったという。

「今回の減量は、1カ月で10kg絞っています。本当は3ヵ月かけて、じっくりと絞っていく予定だったのですが、生活環境の変化やその対応に追われ、ギリギリになるまで減量のスイッチが入らず、かなり苦戦しました。体重が、過去のJAPAN CUP優勝時の73kgになるも仕上がりが甘く感じ、そこからさらに絞りました。結果、仕上がり時の体重は68kgです」

1日の総摂取カロリーを1000kcal以下に抑え、がむしゃらに突き進んだ。

「有酸素運動の時間を設ける余裕がなかったので、今回の減量はカロリー制限がメインでした。1カ月間、カーボディプリート状態を続けての減量です。タンパク質は、主に鶏胸肉と卵。摂取量は体重の2倍から始め、終盤は1.5倍にまで下げました。1日の総摂取カロリーは、最終的に600~800kcal程だったと思います。幸いなことに、最後まで体重は順調に落ち続けました。以前は6~7食を小分けにして食べていましたが、去年からは朝・昼・晩の3食、同じ量を食べています」

 

トレーニング中は「常に痛い」を意識

「仕事が変わったことによる生活環境の変化に伴い、トレーニングの環境も、変更を余儀なくされました。週に5~6回の頻度で、毎度3時間ほど費やしていたトレーニング環境は、週に3~4回、1時間から1時間半へと大幅に短縮……。『オフで筋肉が減るのでは?』と、正直とても不安でしたが、仕事とトレーニングの両立のために、自分の中にあった『やらなければならない』という固定観念を捨てられたことで、ストレスが軽くなりました。今では怖がらずに、オフの日を受け入れることができています」

宮川選手の、こだわりのトレーニング方法とは?

「トレーニング方法や考え方も、ここ数年で変化しました。日本一の背中を持つ須江正尋選手が行っていた、ストレッチをあまり効かせず、収縮を受けながら行っていたトレーニング動画に感銘を受け、収縮を強く意識するようにしています。トレーニングでは、スピード感も重視。ダンベルの上げ下げは、同じスピードで行わず、浅いレンジでは、フルボトムを自ら作り出すようなイメージです。ずっと負荷が抜けるタイミングが無いので、常に『痛い』状態が持続でき、効きも反応も以前より良くなりました」

ここ数年、扱う重さに大きな変化は無いものの、身体のアウトラインが変わってきた実感があるという宮川選手。今後の目標は?

「大胸筋下部の外側や肩の丸みといった、弱点部位をより強化したいですね。戦える身体作りを続け、JBBFのオールジャパンでの優勝を目指します!」

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取材:山口夏織 撮影:中島康介

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