昨年のサマー・スタイル・アワード(以下、サマスタ)の決勝大会ビキニベティ部門で日本一に輝いた小央歩(こなかわ・あゆみ/40)さん。楽しいと思ったことをとことんやる性格の小央さんがボディメイクに熱中して日本一に輝くまでの3年間の軌跡を辿るとともに、ボディメイク継続の秘訣を教えてもらった。
ボディメイクで“辛いは一度もない”
ピラティスをしていた小央さんは体型に大きな悩みがあったというわけではなかったが、「もっとメリハリを付けたい」と思い、3年前に筋トレをスタート。自然とコンテスト出場への道を辿っていく。
「サマスタで活躍されている方からコンテスト出場を勧めていただき、準備期間1カ月でデビュー戦を迎えました。初めての舞台はとても緊張しましたが、ヘアメイクやコーディネイトを全て自分でプロデュース出来ることが何よりも楽しくあっとゆう間に時間が過ぎていったのを覚えています」
最初はフィットネスモデル部門というブラトップとレギンスを着用する部門へ。そこからビキニ、ビキニベティと出場を重ねるたびに筋量を求められるカテゴリーにステップアップしていった。
「トレーニングを重ねるごとに変化していく体を見るのが楽しく、更に減量で変化していく自分に基準を合わせてカテゴリーを変えていきました」
“辛いは一度もない”と断言する小央さん。減量、トレーニングを楽しむ秘訣はどこにあるのか。
「私の場合、辛いと思うことは継続できず楽しめるものにとことんハマる性格みたいです。トレーニングで体が成長することで楽しいと思える瞬間が増え、減量も同じくやった分だけ体に顕著に表れます。そんな新たな自分を知ることが楽しくて仕方ないです」
75歳の母もジムに毎日通っている
小央さんは40歳。同世代の選手たちに感化されることも多いというが、それ以上に母の存在が多いという。
「母は75歳になりますが、ほとんど毎日サークルジムに通っています。食生活も気にかけている母を見ると本当に美意識が高いなといつも刺激をもらっています」
地元・神戸に住んでいるお母さんを昨年の決勝大会に招待したという小央さん。
「初めて母を会場に招待しました。その中で日本一を獲れたことは私にとってかけがえのない思い出となりました」
今後、小央さんが選手としての抱くビジョンは明確だ。
「私の体やポージングを観た人が少しでも感動してもらえるような選手になりたいです。またボディコンテストは新たな自分を知れるのでコンテスト出場やボディメイクを始めるきっかけとなる存在になれたら嬉しいです」
SNSに日本一になったときの写真をアップすると、交流を持つ選手から「質感がセクシーで素敵」とコメントをもらう小央さん。年々進化する40歳の活躍が楽しみだ。
取材・撮影:FITNESS LOVE編集部