ミスFLASH2017や初代K–1ガールなどタレントとして活躍し、現在は「YuriFit」としてパーソナルトレーナーを務めながら、ボディコンテストにも出場。ストイックなボディメイクで挫折も経験したYuriFitさんは今、日々の暮らしにムリなくトレーニングを取り入れるライフスタイルを提案しています。
以前、芸能活動をしていた時期があり、２０１７年にトレーニングを始めたのも、グラビア活動を機に〝魅せる身体〞に興味を持ったことがきっかけです。子どもの頃の通知表に「もっと外で遊びましょう」と書かれてしまうほど、実は生粋のインドア派で運動神経もゼロ。トレーニングについて何も分からず、対面でやらないと真剣に身体づくりができないとも思ったので、最初からパーソナルジムに通いました。
ボディコンテスト初出場は、トレーニング開始３カ月後。あくまでボディメイクのための目標づくりだったのですが、準優勝をいただけたことで少し自信がついたんです。「趣味や特技が全然なかった私でも、ここなら頑張れそうだ」と。２位という結果がちょっと悔しかったこともあり、次はもっと頑張ろうと続けているうちに、身体が確実に変わっていく楽しさも知ってハマっていきました。
３年前から恵比寿の「ＹＦ ｓｔｙｌｅ ＧＹＭ ＴＯＫＹＯ」でパーソナルトレーナーとして活動を始めたことで、トレーニングがより好きになったと実感しています。人に教えることで上達のヒントに気づくことも多く、何よりお客様のマインドがポジティブに変わっていくのが見ていてすごく楽しくて、そのお手伝いができることにも喜びを感じます。これからもお客様の声を親身に聞き、理想の身体に向けて一緒に目標設定をして、しっかりサポートできるようなトレーナーになっていきたいなと思っています。
自分自身のボディメイクで今、重視しているのは「ムリをしない」ことです。実は大会出場を続けて３年目くらいに、ちょっと挫折してしまって。いつの間にか大会で勝つことが目標になり、ストイックになりすぎていたのかもしれません。トレーニングについて改めて見直すなかで、「やっぱり自分がいいと思う理想の身体になることこそが目標だ」と分かったので、大会のために身体をつくるのではなく、日ごろから生活習慣を整えることで、少し食事制限をすれば大会に出られるような身体をキープしておくという考え方に変わりました。
もともとお掃除が苦手で、散らかっていてもあまり気にしないタイプだったのですが、今は生活習慣を整えることがすごく楽しいんです。朝６時に起きたら、まずトイレ掃除をして、顔を洗い、観葉植物に水をあげる。合い間にコーヒーを淹れ、そのコーヒーを飲みながらメイクして、オートミールやプロテイン、ヘンプシードなどを混ぜたベイクドオーツを作って食べる。こうした朝のルーティンをずっと続けています。
自分の人生で何が大切かを考えたときに、私の場合はトレーニングすることよりもカラダもココロも健康を保つことが一番ですし、ハッピーなマインドでいるためには身の回りをスッキリ整えることが大事なんだなと最近、特に感じています。お部屋が綺麗になると、自然に食生活も整うし、掃除をしたら窓を開けて換気もするので吸い込む空気もよくなる。そうやってココロがだんだん整うことで、ボディメイクにも前向きに取り組めるようになるのだと思います。
最近はトレーニングだけをやっていると飽きてしまうこともあるので、新たな趣味として山登りも楽しんでいます。トレラン（トレイルランニング）ほど速くは走れないですが、早朝に低山へ行き、ちょっと速足で登るのがすごく楽しいんです。平日はトレーナーのお仕事の合い間に自分のトレーニングをして、休みの日は息抜きで山登りというのが、今の私のベストなライフスタイル。これからもアクティブなことをもっとやっていきたいと思っています。超インドア派だった以前の自分からすると信じられないような日々ですね（笑）。
一時期はトレーニングをやり過ぎて周りが見えなくなったり、気持ちが落ち込んでしまったこともありましたが、その経験があるからこそ、「トレーニングで身体の下地をつくって、もっともっといろいろなことにチャレンジしよう、楽しもう」と思えるようになりました。みなさんも、大会でいい成績を残す、自分の理想の身体になる、健康になって他の趣味を楽しむ、などなど自分なりの目的を見つけて、ハッピーなマインドで、自分の人生が楽しくなるようなボディメイクをしてほしいなと思います。
取材：藤村幸代 撮影：中原義史（初出：Woman’sSHAPE Vol.26)
