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「食事をすべて記録し分析」“削ぎ落とす”から“鍛える”へ。進化するITエンジニアの理論派リベンジ

茶屋葵さん12月10日(日)、埼玉県三郷市文化会館にて行われる『Super Body Contest(以下、SBC) 2023  FINAL』に出場する茶屋葵(ちゃや・あおい/32)さん。2022年の初出場大会で優勝を飾り、全国決勝であるFINALでも出場カテゴリー2部門ともに準優勝まで登るという煌びやかなデビューを果たしたSBCの新星である。

【写真】茶屋葵さんの煌めく笑顔と絞られた身体

「昨年の準優勝は私の中では本当に悔しい結果で、優勝者が集結した大会ポスターをみるたびに、ここに載りたかったと思い続ける日々でした」

周囲の祝福とは裏腹の悔しさを滲ませ、熱意のリベンジに臨む茶屋さんだが、ボディメイクの当初は自身がステージに立つとは夢にも思わない「ライト層」だったという。

「学生時代の運動経験もなく、さらにITエンジニアというデスクワークに就いたことで身体を動かす機会が全くなかったため、『ちょっと運動して痩せたほうがいいかな』という軽い気持ちでジムに通い始めました。最初にやっていたのはダンスやボクササイズで、心肺機能や基礎体力は向上しましたが、食事量は変わらなかったので、それほど劇的に痩せたという感じはありませんでした」

「体型が大きく変わったのは、パーソナルトレーナーに週一日のトレーニングと食事指導を受けてからです。高タンパク低脂質の食事を学び、ラットプルダウンなどのマシンやブルガリアンスクワットやバランスクッションの上でのスクワットなど背中や脚の大きな筋肉を鍛えることから始めました。一年弱で体脂肪率が28%から19%まで落ちたのをきっかけに、さらにトレーニングを続ける目標が欲しいと思い大会への出場を決めました」

出場初年度は1日3回のジム通いと1カ月で4kgずつの減量という過酷なスケジュールをこなし、結果を残したものの、睡眠不足や急激な食事制限によるメンタルのブレなど反省点が多かったという。

「体型も、スレンダーさが求められるTREND部門なのか、筋肉美が求められるSBC部門なのかどっちつかずという状態だったと思います。それゆえのFINAL準優勝かなと。今年は筋肉量を増やすと決めて10kg以上の増量を行い、4カ月かけてじっくり減量しつつ、トレーニングを朝の有酸素と昼のウェイトの2回にしました。一回30分ほどしか時間はとれませんが、週に5~6日は通います。突発的な事態に備え、予めオフ日は決めずに行ける日は全部行く、というスタンスです」

「食事は全て計量し、レコーディングしています。私は“感覚的に”というやり方がまだできないので、食材もある程度固定し、厳格にグラム数を計って、体調や体型の推移に不具合があったときはとったメモを見返して原因を探るという客観的な方法で管理しています。その結果、自分は脂質が不向きなタイプで、タンパク質は鶏胸肉の自作サラダチキンが相性が良く、炭水化物は米・サツマイモ・カボチャなどある程度幅を持たせてもいい、ということがわかりました。ただ、脂質も少なくするといっても女性として健康を保つために一日で30gは切りません。その代わり質を重視し、アーモンド、アボカド、鮭など良質な脂にしています」

経験の少なさを知識と理論でカバーし、今年は予選大会で部門総合優勝(Campion of the show)を勝ち獲るなど着実に実績を上げている茶屋さん。「ボディメイクは食事が8割」としながらも、自身の経験から「カロリーを削ぎ落とすだけ」のダイエットでは痩せることはできても、なりたい身体になれるわけではないと語る。

「色々試してきたなかで、やはりメリハリあるボディを作るのであればトレーニングは必須です。いきなりフリーウェイトではなくマシンだけでもいいので、自分のなりたい身体に必要なプランを専門家に立ててもらい、明確に方向性を定めて取り組んでいくのが大切だと思います。今年一年、地道に取り組んできた成果を見せられるよう頑張ります」

取材:にしかわ花 撮影:中原義史

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