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45歳で競技デビューし、その年に日本一に輝く!美しい砂時計ボディは「考える、教わるトレーニング」から生まれた

楯岡仁美選手JBBF(公益社団法人日本ボディビル・フィットネス連盟)が主催するボディフィットネスの身長別日本一を決める戦い「ALL JAPAN FITNESS CHAMPIONSHIPS」(以下、オールジャパン)で彗星のごとく現れ、163cm超級で日本一を獲得した楯岡仁美(たておか・ひとみ/45)選手。今年8月の東海フィットネス選手権がデビュー戦の楯岡選手が一気に日本一に上り詰めた理由を探った。

【写真】楯岡仁美選手の美しい砂時計ボディ

「母に誘われてスポーツクラブに通い始めました。初めはスタジオレッスンに参加するだけでしたが、段々とキュッと締まった血管の浮き出た足首や割れた腹筋をかっこいいい!と思うようになりパーソナルトレーニングをお願いするようになりました。ダイエットや体型維持がこのは目的でしたが、始めて数カ月で僧帽筋ばかりが発達してしまったことがショックで…… このまま何も分からずにトレーニングを続けても理想の身体には近づけないと気付き身体づくりの勉強を始めました」

そこからヨガ、ピラティス、栄養コンシェルジュ、そして3年前にはパーソナルトレーナーの資格まで取得するほど勉強して、身体づくりの知識を蓄えていった楯岡さん。

現在は週5日、1回1時間半から2時間ほどのトレーニングを行う。

「自分でも種目やレップ数、セット数を考えるようになりトレーニングがどんどん楽しくなりました。もっと上手になりたい!もっとしっかり効かせたい!と考えるほどに楽しくて。効いているとしっかり感じてから、粘り強く行うように気をつけているので、しつこいトレーニングだと言われることもあります(笑)」

ボディフィットネス競技を始めて、性格が素直になったと答える楯岡さん。

「大人になるとプライドや恥ずかしさからか、自分一人で考えて答えを出そうと遠回りをしがちです。大会に出たい!出てみよう!と決めてから、いろいろな方にたくさん質問をして、お話を聞くようになりました。分からないこと、知らないことを素直に聞くことで遠回りが減り、全てが新しい知識でした。真っ直ぐに聞いてみることの重要性を実感する毎日でした」

日本一に輝いた楯岡さんだったが、この"助言をいただく"ということをしていなければ、オールジャパンへの出場もなかったと振り返る。

「東海フィットネス選手権への出場しか考えていませんでした。初めて出場した大会で2位という評価をいただき、嬉しい反面とても悔しかったので、フィードバックを伺いに行きました。そこで今後の課題とオールジャパンへの出場を勧めていただきました。お話しを伺いに行かなければオールジャパン出場は夢のようなことでしたので考えてもいませんでした」

45歳で競技を始めて、日本一に輝いた楯岡さんから同世代へのメッセージをもらった。

「同世代、そして年上の方もたくさんいることに驚きました。みなさん本当にキラキラしています。目標があるから毎日が楽しい!のだと私は思います。あまり考えずに一度トライしてみて欲しいです」

楯岡さんは最後に自身の課題を挙げ、来年の目標を教えてくれた。

「私には笑顔が足りないと感じています。笑うことで緊張がほぐれて、不思議と筋肉のかたちも綺麗に浮かび上がるのだと教えていただきました。自分自身の一番の課題は『笑顔』です(笑)。魅力的な選手が増え、ボディフィットネスの競技人口も増えています。来年は憧れの世界選手権を目標に頑張ります」

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取材:FITNESS LOVE編集部 撮影:中島康介

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