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「ローラになりたい」肥満体からグランプリを獲得するほどの砂時計型アウトラインへ変身!

ブハリ愛実さん「一切の運動経験がなく、汗をかくのも苦手、スポーツも苦手、外に出るのすら苦手というスタートからボディメイクを始めました。同じような人たちの希望になればと思います」

10月14日(土)、浜松市浜北文化センターにて開かれたベストボディ・ジャパン浜松大会ミス・ベストボディ部門レディースクラスで準グランプリとなった、ブハリ愛実(ぶはり・あいみ/32)さん。続く10月21(土)開催のベストボディ・ジャパン2023ジャンル別&職業別東日本大会インストラクター部門では、自身初となるグランプリを勝ち獲った。

【写真】ブハリ愛実さんの美しい砂時計アウトライン

「トレーニング歴、大会出場歴ともに3年目になりますが、今まではずっと入賞止まりを繰り返してきました。やっと頑張りが成果につながってきて嬉しいです」

腰高の恵まれたプロポーションに引き締まった筋肉を乗せ、美しい体幹の曲線と美脚を披露したブハリさんだが、ボディメイクのきっかけは「肥満体型を変えたい」という気持ちだったという。

「私は身長も高く、今はインストラクターをしていることもあり、『最初からスタイルがよかったんじゃないの』とよく誤解されるのですが、全くそんなことはなく、お酒も甘いものも大好きで前職のOL時代は168cmで63kgとかなり太っていました。みかねた友人にパーソナルジムを紹介された感じですね(笑)」

自他ともに認める肥満から、どのようにして現在までのスタイルを作り上げたのかを聞いた。

「食事管理は、当初は糖質制限をしました。-5kgまではいったのですが、トレーニングの質が落ちる、元気がなくなるなどあまり健康的な状態ではありませんでした。ですので、本格的に大会に向けての身体づくりをすると目標を立てたときから、脂質制限に切り替えました。制限すると言っても、1日に30gは摂るようにします。女性は特に脂質が足りないと肌の荒れにつながったり、生理機能に問題がでやすいので絞りすぎない方がいいと思います」

主食を玄米や蕎麦に変え、甘いものが食べたいときはベーグルを食べるなどの工夫をした。お酒だけはやめられないと思っていたが、大会直前の2ヵ月前からはやめると期限を決めて制限したという。また、食事と並行してトレーニングにも非常に力を入れている。週4日、砂時計型のアウトラインにするため、下半身と肩をメインに据える。

「多種な足幅でのスクワット、アブダクターでの殿部のアウター・インナーの強化は特に力を入れています。トータルでバランスよく見せるために、『手脚は細すぎないほうがいい』というのが持論です。手脚が細いと、比較して体幹部が太く見えてしまいます。特に、脚を太くしたがらない女性は多いですが、お尻から太ももの筋肉はしっかりと鍛えて丸みを持たせた方が全体的に見て女性らしい曲線ができて美しいと思います。あとは、私がそうなんですが腰骨と肋骨の幅が狭くてくびれができにくい方は、ドローイングなど呼吸法によって肋骨や筋肉を締めるのも有効でしたのでやってみて欲しいです」

日々のトレーニングのほか、減量期には毎日10kmを歩いたという。あえて有酸素運動の時間を取るのではなく、移動を徒歩に変え、二駅分を音楽を聴きながら歩く。こうして、63kgだった体重は50kgまで変化をした。

なぜ、ここまでボディメイクに力を入れられるのか、そのモチベーションを聞いた。

「モチベーションはないです。トレーニングも実は今でも全然好きではないんですよ(笑)。でも、今日やらなければ明日もきっとやらない、そうやって逃げるうちに今までの努力が無駄になると考えると、『じゃあ今日だけはやろう』という気持ちになるので、その繰り返しです。あと、トレーニングは人と競うものではなくて自分自身と戦う行為なので、頑張った成果は絶対に裏切らないんですよね。そういうところに楽しさはあります」

ブハリさんは現在、プロのK-1選手として活躍する弟のブハリ亜輝留(ぶはり・あきーる)さんと24時間ジムの経営に携わる。ボディメイクと大会の経験を通じて、人生も転機を迎えたのだという。

「ほんの少しの挑戦心で、自分自身も環境も色んなことが変化しましたね。そういえばステージ上の見せ方を研究していくうちに日常生活の姿勢も改善されました。背が丸まったり、首が前に出る癖があったのを直しました。普段できてないことはステージ上でもできないと気づいたんですよね。姿勢の改善は一番早く取り組めるスタイルの改善なので、何から始めたらいいか分からない方は、こういうところから始めてみるのも良いかもしれません」

今後の目標について尋ねた。

「笑われるかもしれないんですが、『ローラになりたい』です。これは最初からずっと願っていて、ローラさんは綺麗でかっこいい。私もそういう女性になりたいです。何かを目指すのに遅いというのはないと思っていて、決意した瞬間から挑戦の一歩だと思っています。私もスローなスタートで、今でもステージに立つタイプの人間ではないと感じていますが、それでも頑張っていればいつか彼女のように輝けると信じています」

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取材:にしかわ花 撮影:上村倫代

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