12月10日(日)、TFTホール1000にて『SUMMER STYLE AWARD JAPAN PRO GRAND PRIX』が開催され、山田りほ（やまだ・りほ/26）さんがビキニ(ベティ)部門shortクラスでグランプリに輝いた。女性らしく優雅でセクシーでありながら、肉体の発達も追求するこの部門。全体的に脂肪を落としながらも、腹筋には縦にラインが入るほどの筋量が求められる。出場者全員がPROカード保有者というハイレベルな戦いの末、見事グランプリを勝ち取った山田さんは意外にもトレーニング歴が浅い。短期間でクラス日本一に輝いた要因はどこにあったのか。
トレーニング歴はわずか2年という短いキャリアながらも圧倒的な強さを見せつけた山田さん。しかし、当初トレーニングはあくまでもダイエット目的であったという。
「ダイエットを通して、YouTubeの筋トレ動画を見るうちにどんどん筋トレにのめり込んでいきました。そして、もっと筋肉をつけて引き締まった身体にしたいと思ったんです。コンテストに出場している皆さんは本当にキラキラしていて、私の目に輝いて映っていました。それと同時に、当時の私とは全くの別世界に感じたこともあり、思い切って挑戦する決意をしました」
昨年の同大会では、初出場ながら6位と大健闘を果たした山田さん。今年は同部門での女王として連覇を続ける射手矢さんとオーバーオールで挑むため、shortクラスでのグランプリ獲得に向けたトレーニングを積んできたという。
「今大会に向けて、食事管理やトレーニング方法、バルクアップのための体重の増量などコーチからの専門的なアドバイスのもと、多方面から身体作りの見直しを図りました。トレーニングノートも書き始め、そこには練習メニューはもちろんのこと、その日の体調や食事内容なども記しましたね。1回1回の練習が無駄にならないよう、徹底的に自分自身と向き合った1年でした」
努力の甲斐もあり見事、目標としていたshortクラスでのグランプリ獲得を達成した山田さん。遂に絶対女王である射手矢選手とのオーバーオールをかけた戦いの舞台に立ったものの、惜しくも敗れる結果となった。
「射手矢さんは一つひとつの動きにも華があり、これぞビキニという身体でした。私のこれからの課題は肩と背中、お尻の強化です。射手矢さんはウエストも細く、思わず見惚れてしまうようなステージングをいつも見せています。私も脚を中心とした自分の強みを伸ばしつつ、お尻のボリュームも付けていき、誰にも負けない下半身を作り上げたいです。そして、観客の皆さんに感動を与えられるようなステージングを身に付けていきます！」
時には厳しいトレーニングがあるにも関わらず、自分自身と向き合うことから逃げない山田さん。彼女がここまでの努力を重ねられるようになった原動力に迫った。
「筋トレはやれば必ず結果に結びつきます。すぐに結果が出るわけではないですが、筋トレの後は気分もスッキリするんです。気持ちも前向きになり、私は仕事で疲れていてもジムに行くとリフレッシュできます。きついトレーニングの前は嫌な気持ちになることもありますが、乗り越えた後の爽快感や達成感が大好きです！この気持ち良さがあるからこそ、頑張り続けられるのだと思います」
絶対女王を脅かす刺客が遂に現れたか。来シーズンの彼女の仕上がりが今から楽しみだ。
取材：池田光咲 撮影：舟橋賢
