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28歳・シングルマザーが作り上げた逆三ボディ&ヒップ 「なるべく目立たないように……」から「みんな私を見て!」性格が真逆に変化 

渡邉眞亜子選手今までは、「いかにして目立たないように過ごせるか」といつも考えていました。

「筋トレをすると自分に自信が持てるようになる」とはよく聞く話だが、それは外見の変化だけでなく、継続していく上での内面の変化も大きいのだろう。渡邉眞亜子(わたなべ・まあこ/28)選手もその一人で、筋トレやボディコンテスト挑戦で性格がポジティブな方向に180度変化した。「トレーニングは苦しくて、できればやりたくない」と言う渡邉選手が、それでも週5、6のトレーニングを続けるのにはある理由があった。

【写真】バックポーズもすごい!渡邉眞亜子選手の細いウエストから広がる背中の筋肉

「いかに目立たないように」から「私を見て!」

昨年、JBBF熊本オープンのビキニフィットネスオーバーオール優勝、さらにマッスルゲート宮崎大会でも優勝、福岡大会では2位と好成績を残している渡邉選手。競技開始のきっかけは2年前に遡る。

「それまでトレーニングは5,6年ほどやっていたのですが、当時は『このままずっとやっていても……』と出口が見えなくなっていました。ジムの知り合いの方には大会出場を勧められていたのですが、登録などの手続きが多くて……(笑)。そんな中で、地元のジムで出会った方がマッスルゲートに出場されるということを聞き、登録が簡単なら出てみようと出場を決めました」

大会デビューは、「初心者でも出場しやすいボディコンテスト」というコンセプトで活動するマッスルゲートに決めた渡邉選手。中でも、「マッスルゲート宮崎大会」が好きなんだそう。

「マッスルゲートは各地で大会がありますが、宮崎大会だけ少し特殊で、イオンモール宮崎の屋外特設ステージで行われるんです。普通に買い物に来ている一般の方にも見られるのですが、逆に見せたいぐらいで、『私を見て!』と思いながらステージに立っていました(笑)」

今ではステージが楽しすぎて、多くの人に見られることを楽しめているというが、意外にも過去には「いかにして目立たないように過ごせるか」ということをいつも考えていたのだという。

「トレーニングを始める前までは、周りから褒められた経験があまりなかったんです。仕事がバリバリできたわけでもないですし、あまり秀でたものがなかった。なので自分に自信が持てず、目立たないようにしていたんです。ですが競技を始め、周りから褒められたり声をかけられる経験が増えることで人前に出られるようになっていきました」

恩返し……そして「一瞬の楽しさ」のため

トレーニングを継続し、身体が成長するにつれてどんどん自己肯定感が上がっていった渡邉選手。「子育てをする中で、親に助けてもらうことも多く、さらに周りの方々にもいつも支えてもらっているので、結果を出して少しでも恩返しできればと思っています」と語ってくれた。

渡邉選手は週5、6日で1年間鍛え上げた身体を披露する瞬間に、これまでのきつかったことが全て吹っ飛び、「ビキニ楽しい!」と心から思えているのだという。外見だけでなく、「いかに目立たないようにするか」と考えていたとは思えないほどの内面のポジティブな変化も感じられ、それこそがボディコンテストに出場する意義の一つではないだろうか。

トレーニングや競技に出会い、自分のことをより好きになっていった渡邉選手。自分を好きでいるには、「自分への甘さ」も必要だと語った。

「何でも自分に厳しくしてしまうと、どんどん自分を責めてしまうと思うんです。そうすることで自己肯定感も下がっていくと思います。ではなくて、適度に自分を甘やかし、自分のことを好きになっていくことが重要だと思います。私は、トレーニングをし過ぎたり、ホテルはジム付きじゃないとダメ、など知り合いから『バケモノ』と呼ばれていますが(笑)、適度に気を緩め、自分を好きでいるようにしています」

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取材:FITNESS LOVE編集部 撮影:中島康介、北岡一浩

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