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「女性の"じょ"の字もない青春」だった球児が筋トレをして恋人をゲット【筋トレビフォーアフター】

「本格的に筋トレを始めたのは、社会人1年目のときに高校の友人に誘われたのがきっかけです。鍛えたいとは思っていたんですが、最初は一人で行くのが怖くてなかなかいけませんでした(笑)」

鍛えたかった理由は“モテたい”の一心だったと言う。学生時代は野球部所属で部活ばかり、ポッキー、じゃがりこ、ごぼうなどといじられるキャラであり、「女性の“じょ”の字もない青春だった」と語る井上翔(いのうえ・しょう/23)さん。

【写真】生まれ変わった姿でステージに立つ井上翔さん

「最初のトレーニングはとにかくBIG3をやりこみました。ベンチプレス70kg、デッドリフト100kg、スクワット70kgからのスタートです。部活で課されるウェイトトレーニングはさぼりまくっていたんですが、自分で自分に挑戦するのは全く別物で楽しく、ほぼ毎日BIG3ばかりしていました。あとは筋トレYouTuberのサイヤマングレートさんの腹筋に憧れて、アブローラーも欠かさずやるようになりました」

半年が経つ頃、周囲から「腕が太くなったね」と言われるようになったという。

「着られる服がどんどんなくなっていって、自分でも身体が変わっていくのがわかり、もっと筋トレにのめり込んでいきました。そうしたら、『大会に出てみたら』と言われるようになって、恥ずかしがりなので悩んだのですがせっかくだから挑戦してみようと思いました」

こうしてトレーニング歴1年目にして出場した大会で、カテゴリー3位という好成績を収めたことでボディメイクがより熱を帯びた。

「結果が順位として出たことで、もっと上に行きたいという気持ちに変わりました。そこから有名なトレーナーの方々のパーソナルを受けにいくようになり、マシントレーニングの重要性や効かせ方、呼吸、タイミングなどを改めて学び直し、ただ重量を追うだけから本格的にボディメイクのためのトレーニングというものをするようになりました」

真子心太朗選手、寺島遼選手、桂山晃輔選手、直野賀優選手……名だたる選手の元に足を運び師事を受けた。その後も大会出場を重ね、2022年はベストボディ・ジャパン日本大会で5位、今年も出場大会で優勝と着実に成果を伸ばしている。BIG3はベンチ130kg、デッドリフト200kg、スクワット150kgと最初の倍以上の重量を扱うようになった。4年間で体脂肪率は12%から4%に。同一人物とは思えない筋骨隆々のボディへと変貌を遂げた。

「すごく人生が変わったなと感じます。まず、すごく素敵な彼女ができました(笑)。これは身体を鍛えてなかったらありえなかったと思います。自分に自信がついて、尊敬できる方々との出会いも沢山増えて、トレーナーになるという目標もできました。自身の体験をもとに同じように人生が変わってくれる人を増やせるように頑張りたいです」

最後に、ボディメイクに励む人たちに一言をもらった。

「他人と比べないことが一番だと思います。自分の成長にだけ目を向けて、変化が訪れれば必ずやる気がでます。ダイエット中の方々や大会に出る方、僕も甘いものやアイスが大好きなので夜中に無性にキレ喰いしたくなる気持ちがすごく分かります。まず歯を磨いて、食べた次の日の心情を想像するのを試してみてください。僕はそれで乗り越えてきました。一緒に頑張りましょう」

取材:にしかわ花 写真提供:井上翔

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