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アラフィフからの肉体改造!ヘビースモーカー、肥満、40代後半がボディコンテストでプロカード取得【筋トレビフォーアフター】

前田昌宏さん「飲み会のあとに必ずラーメン&コンビニスイーツが鉄板で、ヘビースモーカーでもあり年々肥満と不健康が気になるようになり、ジムに通い出しました。そこで出会ったトレーナーがボディコンテストの選手で、大会というものの存在は知るようになったのですが、食事管理やトレーニングの過酷さから『おすすめはしない』と言われましたし、自身もまさかのちにステージに立つとは全く思っていませんでした」

【写真】前田昌宏さんの正面はもっとすごい!腹筋もバキバキ

指導の様子

前田昌宏(まえだ・まさひろ/48)さんは、こうして週に4回のジム通いを始める。しかし、直後にコロナ禍により自宅でのトレーニングを余儀なくされた。

「宅トレに切り替えてからは、毎日30分以上は必ずやるようにしました。そのころにはトレーニングに熱中していたので苦ではなかったのですが、自分が変化しているのかどうかというのはよくわからず、ただのめり込んでいました」

「大会に出たほうがいい」40代で異例のプロカード取得

「コロナがおさまり、またジム通いを始めたときでした。自分を見たトレーナーが『大会を目指してみませんか』と意見を変えたんです。そこでやっと自分の身体が変わっているんだということに気づきました。最初は断っていたのですが、『今が一番若いし、コンテストへの参加をすすめていなかったトレーナーさんが言うなら……』と、一度やってみようと決意しました」

鍛錬。鍛錬。また鍛錬。

年末に7つの抱負を立てるうちの1つを「大会出場」と決め、本格的な大会向けのトレーニングとダイエットに臨んだ。参考にしたのは『筋トレと栄養の科学』、『新しい筋トレと栄養の教科書』。玉石混合のインターネットの情報ではなく、高名な書籍を元に、堅実な道を走ろうという思いからだったという。

「食事管理は自分に合った食材を見つけてからはかなりスムーズに進みました。自分の場合は鶏胸肉の様々な調理レシピを覚えたこと、甘いものが好きなのですが焼き芋がそこに上手くハマってくれたことが大きかったです。みるみる絞れていき、日々の風呂上がりのコンディションチェックが楽しみなほどでした」

自作の減量食

こうして3年前にサマー・スタイル・アワードのスポーツモデルとして壇上に立ち、翌年には東京大会にて全年齢総合で優勝、プロカードを取得した。47歳で20代も混じり合うなかでの優勝に前田さんも驚きを隠せなかったという。

「同じ世代の方からは勇気をもらったと声掛けをいただき、若い世代の方々にもたくさん褒めていただいて本当に嬉しかったです」

今度はフィジーク選手として「コンテスト目的ではなく日常として筋トレをし続けたい」

「筋トレを始めてから、トレーニングする時間を捻出するために仕事もさらに効率化するなど、時間のメリハリがつき働き方への意識も変わりました。趣味の登山でも明らかに疲れ方が変わり、以前は挫けていた場面でも一歩一歩進めるようになりました。心身ともに若返る以上に進化していると感じます」

煙草もすっかりやめ、健康診断では「肺年齢27歳」という数値を出して医師から「ぜひ今後も筋トレと登山を続けて下さい」と言われた、と前田さんは笑った。

「今度はカテゴリーを変えてフィジークに挑戦したいと思っています。最初に憧れたのがフィジーク選手なので、やはりそこを目指したいなという気持ちになりました。大会を通じて、40代、50代は物事を諦めるには早すぎると実感しました。年齢はただの数字ですね。ただ、大会の結果だけを目的とするのではなく、日々の向上として、習慣として筋トレと向き合っていきたいと思います」

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取材:にしかわ花 写真提供:前田昌宏

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