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ヨガ初心者、英語もうまく話せない元編集部員が単身「インド」で学ぶ【インドヨガ修行体験記】

ヨガ元Yoga&Fitness編集部として、雑誌編集を行いながらヨガをするうちに、どんどんヨガにハマってしまい……ついにインドで本格的にヨガ・アーユルヴェーダを学ぶため、3年半続けた会社を退職することに。翌月、1カ月間の「ヨガ修行」を開始。その後はインドの南から北にかけて旅をし、計2カ月間のインド生活を終えて帰国しました。ヨガ初心者、英語もうまく話せない、海外一人旅もしたことのないような私ですが、「インド」で学んだことを何話かに分けて伝えていきます。1回目は、まずは「インド・ケララってどんなところ?」について話します。

【写真】ヨガ聖地・インドの自然豊かな景色

渡印前、不安でいっぱいの私

ヨガやアーユルヴェーダの聖地であるインドですが、むしろ私にとってインドに対するイメージは(幸いなことに)それでしかなく、「聖地だから」という理由だけでインドに行くことを決心しました。もしその聖地がインドではなかったらインドに行くことはなかったかも。

普段から周囲に「危機管理能力がない」と注意されることも多く、そんな私が「インドに行くわ」と話すと周囲はもちろんびっくり。インドに対して危険なイメージを持っている人からはとにかく“危ない”というマイナスな意見ばかりでした。

10月3日早朝に日本を出発。その日の深夜に無事にインドのトリヴァンドラム空港に到着したものの、突然の発熱(かなりフラフラ状態)。SIMカードも手に入らず、空港から外に出れば、たくさんのインド人男性が観光客を待ち伏せしている状態。

「これがインドか......」と圧倒されながら、彼らをかき分けて予約していたホテルに向かいました。

インドの国土は日本の約8.7倍。人口は中国を越して世界一。「インド」とひとくくりには語れず、北と南、州、場合によっては街や村によってその独自の法律、文化、宗教、言語があります。

インドでヨガをする場合、現地のヨガスクールにドロップインするか、アシュラム/シャラ(学校・施設)に住み込む方法があり、ティーチャートレーニングを受けたいか、どんな種類のヨガをしたいか、によって方法が変わります。私の場合はアーユルヴェーダにも興味があったので、アーユルヴェーダの聖地である南インドのケララ州で「Ayurveda & Yoga Teacher Training」が学べるアシュラム「Yogakulam Academy」でヨガを学ぶことに決めました。

ケララ州はインドの南のさらに南、温暖な気候と海に面しています。Yogakulam Academyまではトリヴァンドラム空港から車で約2時間。施設に依頼すれば迎えにきてくれますが、修行開始日より早めに渡印していた私は、バスでゆっくり乗り継いで向かうことに。自力で向かうのはかなり難易度が高かったので、送迎バスを依頼するのをお勧めします。バスの話はかなり長くなりそうなので、省略しますが2時間で着くところ、失敗を重ねて5時間以上バスに乗っていました(苦笑)。ちなみにSIMカードは法律上インド人IDが必要ということで、なぜか街で買うことができず、クレジットカードも使用できないという危機的状況でした。

そんなこんなで途中ハプニングがありながらも無事にYogakulam Academyに到着。10月のケララはちょうど雨季との境目で、突然土砂降りになったり蚊がいたりする時期ということもあってアシュラムへの参加者は少ないようでした。時期的には微妙ですが人数が少ない分、深く学べるチャンスが多かったので私的には良かったと思っています。同じプログラムに参加したメンバーは私を含め6人。イタリア、イギリス、ブラジル、スウェーデン、ロシアと母国語がバラバラ。日本人の参加者は私が初めてだったようで、インド人の先生たちは日本について興味津々でした。

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取材・撮影:松本実奈美

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