元Yoga&Fitness編集部がインドで本格的にヨガ・アーユルヴェーダを学ぶため１カ月間の「ヨガ修行」を開始。ヨガ初心者、英語もうまく話せない、海外一人旅もしたことないような私ですが、「インド」で学んだことを何話かに分けて伝えていきます。
インドのヨガ修行中にドクターのシルパ先生と出会いました。彼女はインドで自然療法(薬を使わない総合医学)を実践し、ヨガと合わせて人々に教えています。自然療法は日本では知らない方も多いですが、ゆっくりと成長している医学であり世界的に実践し始めている方が増えています。シルパ先生から私は健康のための知恵や習慣を学びました。今回は日本でも活かせるインドの民間療法について発信したいと思います。
生理との付き合い方
シルパ先生の家の牧場。牛を３匹飼育している
生理痛や生理不順、イライラなど、女性の身体を持つ皆さんは生理トラブルに悩んだことがあるのではないでしょうか。私自身も生理が不順で、昔は3、4カ月来ないこともありました。修行をする前も丸2カ月来なかったり、生理のたびに熱を出して会社を休むこともしょっちゅうありました。しかしそんな私でもインドで生理予測アプリが的中し、その後も同じ周期で生理が整ってきたと感じています。
痛みは身体からのメッセージであり、身体が頑張っている証拠です。生理トラブルはさまざまな原因がありますが、身体からのメッセージを生理のときだけではなく、普段から感じ取ることが大切です。
おもに生理不順が改善したと考えられる原因
私がお腹が痛くなったときに畑で育てているオレガノを作ったジュースを飲ませてくれました
・太陽に合わせた生活。早寝早起き（５時半起き、22時就寝）
・朝と夕方のヨガ、瞑想を通して身体の内側に集中したこと
・消化に良い食事
・ストレスを感じなかった(ネガティヴに感じなかった)こと
・木や湖に囲まれた自然豊かな場所
日本に比べて衛生面や便利さなどは違いましたが、私にとってはストレスだと感じていなかったのかもしれません
生理トラブルに効くSeeds
インドに来て生理不順についてシルパさんに相談したところ、「シードサイクリング」を教えてくれました。
「シードサイクリングは卵胞期と黄体期に特定のシードを食べることでホルモンバランスを整えます。PMSの軽減や生殖能力の向上、無月経の改善、その他ホルモンバランスの乱れによる症状の改善に役立ちます」
シードサイクリングを始めるには?
◎毎日、シナモンウォーターを飲む(水にシナモンパウダーを入れて沸騰させたもの)。
◎月経から排卵まで(卵胞期) ※毎朝
flax seeds (亜麻仁の種子) の粉末 大さじ1
pumpkin seeds(カボチャの種) の粉末 大さじ1
※生理中は水をたくさん飲むこと。
◎排卵後から月経まで(黄体期) ※毎朝
Sunflower seeds (ひまわりの種) の粉末 4 粒分
sesame (すりごま) 大さじ1
「種は消化吸収を助けるために粉砕または刻みます。サラダなどにかけて食事と一緒に摂取すると食べやすいです。また、一晩水に浸しても良いです。粉砕できなくても問題ないですが、亜麻仁だけはそのままでは消化吸収できません。生理不順や無月経の場合は、月の満ち欠けに従いましょう」
シードサイクリングの効果を実感するには、少なくとも 3カ月かかる場合があるようです。毎日根気よく続けるのは慣れるまで大変かもしれませんが、今まで生理トラブルに悩まされてきた人はまずは３カ月試してみてはいかがでしょうか？
教えてくれたのは...... シルパ先生。SDM(Sri dharmasthala manjunatheshwara)大学にてNaturopathy(自然療法)とYogic sciences(ヨガの化学)を研究しBNYSの学士号を取得。
「身体に障害のある方々のために、ヨガや自然療法がより身近になるようサポートしていきたいです」
＜参考文献＞
Seed Cycling for Hormone Balance
(ホルモンバランスのためのシードサイクリング)
2024 COPYRIGHT NOURISHED BY NUTRITION
Effect of flax seed ingestion on the menstrual cycle
(亜麻仁の摂取が月経周期に及ぼす影響)
Puja Dullo and Neeraj Vedi
Author information Article notes Copyright and License information PMC Disclaimer
取材・写真：松本実奈美
