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マッスルガールズバーで働く筋肉女子がパワーリフティングに挑戦!スクワット127.5kgなどの記録で大活躍

近藤風花選手5月27日(土)、隅田区総合体育館サブアリーナで『第4回新人限定TOKYOパワーリフティング選手権大会』が開催された。本大会は全日本パワーリフティング協会(JPA)の大会に出場したことがない新人のみが出場できる大会で、女子選手の参加者も多く集まった。中でも目を引いたのが女子57kg以下級で優勝した近藤風花(26)選手。

【写真】筋肉女子・近藤選手の127.5kgスクワット

「パワーリフティングめっちゃ楽しいです」
全試技を終えた近藤選手は満面の笑みで喜びを表した。

近藤選手は昨年まではボディビル競技のボディフィットネスで『ジャパンオープン選手権』6位など優秀な成績を収めていたが、減量との相性が悪く、パワーリフティングへの転向を決めたという。
「ボディビルの減量がうまくいかなくて拒食症のような状態になったり、メンタルの浮き沈みが抑えられなくなったり……。自分の取り扱いが上手くできるようになるまではボディビル競技を離れようと決めました。そんなときに通っているゴールドジムで中村鮎人選手(「第3回新人限定TOKYOパワーリフティング選手権大会男子83㎏級優勝)に誘われてパワーリフティングを始めることにしました」

1回2時間半、週5日のトレーニングを仕事前に行う近藤選手。
「マッスルガールズバーで働いているので、出勤前にトレーニングをしています。5年前にトレーニングを始めた頃はお尻だけプリっとしていて、脚は細い女子になりたかったんですけど、今ではとにかく高重量持ち上げて、筋肉でデカくなりたいと思うようなりました」

身長151.5cm、体重57kg級と小柄ながらスクワット127.5kg、ベンチプレス87.5kg、デッドリフト127.5kg、トータル342.5kgを成功させ、初のパワーリフティング公式戦を優勝で飾った近藤選手。その活躍の陰には国内トップパワーリフターのサポートも関係していた。
「大原友海(ジャパンクラシックパワーリフティング選手権大会120kg級2位)選手にコーチをしていただき、記録を伸ばすことができました。今後は女子57kg級で400kgの記録(2023年ジャパンクラシックパワーリフティング選手権2位の中島沙也香選手の記録)を目指して、メダルを獲りたいです」

パワーリフティングの魅力を聞くと、近藤選手は「好きな食べ物が食べられて、高重量を上げることができたときの爽快感はとても楽しいです。ダイエットは苦手だという女子にはおすすめです。失恋も乗り越えることができます(笑)」と答えてくれた。

さらにボディビルとパワーリフティングの両方の経験から「ボディビルだからこのトレーニングをする、パワーリフティングだからこれをする、という風にトレーニングを分けて考えるのではなく、筋肉をつけることは大前提としてそれをどのように使うかが分かれ道なんじゃないかなと個人的に思います。また、パワーリフティングは身体がどう見えるかではなく、身体を使って何ができるかに重点が置かれたスポーツだと思います。自分が持ってる身体を使ってどう戦っていくかを考えるのも楽しいと思います」と教えてくれた。

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取材・撮影:FITNESS LOVE編集部

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