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"脚男"を師と崇めるボディビル関東学生チャンピオンが語る極太脚の作り方

9月24日(日)、東京・日野市民会館にて「第63回関東学生ボディビル大会」が開催された。67人がエントリーし、熱戦が繰り広げられた中でチャンピオンの座についたのは、国際武道大学4年の依知川公平(いちかわ・こうへい)選手。体育学部体育学科に所属し、自身のトレーニングと並行して身体のプロになるために日々知識と経験を身につけていた。今大会では優勝のメダルの他に部門賞の腕・脚部門のメダルも獲得。さらにベストポーザー賞も受賞した。

【写真】トップビルダー仕込みの洗練されたポージング

――大学生活もあと半年。大学卒業後はどのような進路を辿る?

「就職はせず大学院に進みます。僕は教員を目指しているので、大学院に進んでより多くを学んでいこうと考えています。ただ、教師になりたいという気持ちと、他にもいくつか挑戦してみたいという気持ちもあります。トレーニングは今後もずっと続けていきたいので広い視野を持ち、多くのことを吸収していく段階にいると考えています」

――脚の筋量とカットが人一倍仕上がっていたが、一体どんなトレーニングをしたらあのレベルに到達するのか?

「僕はブルガリアンスクワットをメインに取り組んでいます。一般的なスクワットもするのですが、腰に負担が少なくダイレクトに思いきり効かせることができるこの種目で脚をつくっています。脚の日は週に1回ないし2回、5セットで行っています」

――では逆に、これから伸ばしていこうと思った部位は?

「上半身です。僕は高校3年生の時に初めて大会に出場しました。その時に僕の課題は上半身を強くすることなのだと決めてやってきています。ようやく最近少しデカくなったとは思いますが、他の部位と比べると上半身全体がまだ小さいので改善点として掲げています。弱点なしのボディビルダーになりたいです」

――規定ポーズやフリーポーズは誰の指導のもと練習しましたか?

「僕が在学する国際武道大学とも繋がりがある早稲田OBの和田駿さんに細かい部分までしっかりと指導をして頂いています。並行して大学3年のときからは"佐藤茂男さん(※)にコーチをして頂いています。特に僕のバックポーズは茂男さん仕込みですね」
※大腿四頭筋のカットが鋭く、ボディビル界では"脚男"の愛称で知られる選手

――最後に応援してくれた方々にメッセージをお願いします。

「まず最初にお礼を言わせて下さい。みんな本当にありがとう。家族と部員とゼミ仲間と学校の友達の協力があったから僕は優勝することができたのだと思っています。僕の周りにいる全員にありがとうと伝えたいです」

先輩たちの話になると言葉を選び慎重にゆっくり話す依知川選手。その様子を見るとどれだけ彼らを尊敬しているのかを垣間見ることができた。会場で知人と写真を撮りながら、最高の笑顔を見せ続けたチャンプ。これからの活躍が楽しみである。

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取材・撮影:塚本萌子

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