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同僚からの「早く会社を辞めて欲しい」や私生活の悩みで心身ボロボロ→グランプリ獲得まで変化した25歳が立てた『目標』

山口いずみさん「どんなに辛い日々も、出口は必ずあります」

会社では「早く辞めて欲しい」と言われ、私生活の人間関係でもひどく悩まされていた山口いずみ(やまぐち・いずみ/25)さん。心身ともにボロボロになりながらも、あるきっかけでメンタルが前向きに変化。結果、トレーニングや食事面の調整も上手くいき、ベストボディ・ジャパン東北大会でグランプリを獲得するまでに至った。

【大会写真】山口いずみさんのくびれたウエスト&丸いヒップ

心身ともにボロボロな日々

山口さんがトレーニングを始めたのは22歳のとき。コロナ禍で趣味の旅行になかなか行けず、代わりに運動をしようとパーソナルジムに通い始めた。

「コロナ禍のときは毎日家に引きこもっていて、それを見かねた兄が『これで身体を動かしてこい!』と30万円をくれて(笑)、それでパーソナルジムい通い始めました。ただ、週1回、1回30分ほどしか通っていなかったので、あまり変化はありませんでしたが(苦笑)」

当時、会社員として働きながら、ジム通いを続けていた山口さん。そこでは、「自分はいる意味があるのかな」と悩まされるほどの辛い日々を送っていたという。

「会社には若い人が私しかいなくて、他の社員さんから『早く辞めてほしい』だったり、下半身が少し大きい体型ということもあって『意外と太っているんだね』といったことを言われていました。他にも業務の引継ぎをしてくれなかったりと、人間関係にとても悩まされました」

さらに、私生活でも人間関係にひどく悩まされ、時には過呼吸になってしまうこともあった。山口さんは2年前の2022年にベストボディ・ジャパンにデビューしたが、1日わずか400kcalほどしか食べない日もあるほどの過酷な減量を経験した反動から、大会後に過食症にも陥ってしまったそうだ。

「週に5、6回コンビニに行き、毎回6000円分ほど食べ物を購入してそれらを爆食いし、口に手を突っ込んで嘔吐する……そんな食生活を繰り返していました」

 

どんなに辛い日々にも「出口は必ずある」

心身ともにボロボロだった山口さんだったが、あるきっかけでメンタルが前向きに変化した。

「周りの人たちに話をしたんです。そのときに一緒に泣いてくれる友達の存在や、温かい言葉をかけてくれる家族、周りの人たちの存在に気付きました。そこからメンタルが回復していき、2023年の目標として『自分の心の声を大事にする』ということを掲げたんです」

2023年の目標を掲げてからは、トレーニングや食事面のやり方も変え、特に食事面では炭水化物をしっかり摂り、健康的なダイエットを心がけた山口さん。デビュー年は非常に過酷なダイエットを敢行していたが、しっかり食事を取る方法に変えてからは「メンタルが安定したまま減量が進む」と効果を実感。その結果、2023年のベストボディ・ジャパン東北大会では見事グランプリを獲得する活躍を見せた。

職場で「早く辞めて欲しい」と言われるほどの辛い思いを経験しながらも、周りの存在に気付き前向きに変わることができた山口さんは、同じ境遇にいる人に向けて「出口は絶対にあるから諦めないで」と力強く語った。

「自分自身の経験を通じて、どんなに辛い日々でも『出口は必ずある』と実感しています。頑張る日も頑張れない日もあっていいので、ゆっくり休みながらでも進んでいけばいいと思います。周りを頼ってもいいので、自分を信じてあげてください!自分の選択や行動は、必ずのちに自信に繋がると思います」

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取材:FITNESSLOVE編集部 写真提供:山口いずみ

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