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天使の羽がついているような背中 37歳・保育士のボディメイクのきっかけは保護者からの「少し太った?」

安原久美子さんモノキニの水着が映える砂時計ボディの安原久美子(やすはら・くみこ/37)さん。正面からはもちろん、「美しい背中の3要素」とも言われる天使の羽(肩甲骨のライン)、ヴィーナスライン(背筋の溝)、プリンと丸いお尻を兼ね備えたバックラインの美しさが際立つ。

【大会写真】安原久美子さんの天使の羽が際立つ美しいバックライン

この360度きめ細かく鍛えられたボディが評価され、昨年9月に開催されたボディコンテスト『SUMMER STYLE AWARD(サマスタ)2023 京都予選』では、Beauty fitness model部門のショートとマスターズの2クラスで優勝。勢いのまま同部門の全クラスを通したナンバーワンを決するオーバーオールも制した。

そんな安原さんの職業は保育士。筋トレを始めたのも、職場での何気ない会話が発端となっているそう。

「保育園の保護者の方に『少し太った?』と言われ、気づけば以前よりも大きめの服を選んで体型をカバーしているなぁと。30歳を過ぎて痩せにくいと感じ始めたこともあり、思いきってパーソナルトレーニングに通うことにしました」

一念発起して筋トレを開始すると、3カ月のパーソナルトレーニングと6カ月の食事制限で約8kgのダイエットに成功。大会出場と上位入賞が新たな目標となった今は週4~6回のトレーニングを継続している。

「保育士は常に忙しい仕事」と安原さんが語るとおり、園児と接する時間のほか、年間行事の準備や保育のスキルをつねにアップデートしていくための研修や勉強など、子どもを守り、育てる仕事だけにある意味「生きていることがそのまま仕事」という側面もある。では、多忙な日々のなか、仕事と筋トレのバランスをいかに取っている?

「大会前は、特に睡眠時間を取ることを優先しています。また職業柄、大会前に仕事を自由に休めないということもあります。ただ、常に身体を動かしている仕事なので、有酸素をほぼせずに体重が減っていったのは良かったです」

園児と遊ぶ、園児を追いかけるという動作も脂肪燃焼の運動ととらえれば、たしかに運動強度はかなり高そうだ。筋トレにおける保育士ならではの課題には「食」もある。

「保育園は給食があり、給食を食べながらの減量だったので、朝と夜で調整をすることには苦労しました。今はいろいろな人の減量食をSNSで見て参考にしながら、同じ食材でも味つけを変えるなど食事を楽しめるような工夫をしています」

筋トレを継続するうちに、「仕事が忙しくても、つらくても、トレーニングするとスッキリするようになり、プライベートも充実するようになった」と安原さん。オンとオフの切り替えが見事にできているが、その一方で、今後の目標を尋ねると「年齢にとらわれず“今が一番きれい”でありたい」という言葉と並んで「やはり保育園の仕事をしているので、将来に役立つような身体を動かす運動を子どたちに伝えていきたいです」。

気づけば、頭にはいつも「園児の未来」がある。トレーニング同様、仕事でも地道に、真摯に向き合っているからこそだろう。

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取材:FITNESS LOVE編集部  写真提供:安原久美子

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