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内転筋、ハムストリング、そして大きく強いお尻の筋肉を鍛える方法を脚男とミライモンスター・相澤隼人選手が伝授

デカいハムとお尻の製造法② インナーサイ

狙う部位 : 内転筋

ハムストリングをメインに鍛えたあとは、内転筋を鍛えるインナーサイを行った。佐藤選手自身、昔のトレーニングではバーベルスクワット、レッグエクステンション、レッグカールで脚のボリュームはつけることができたが、ポーズをとった時に脚の内側に隙間ができてしまい、重量感にかけることからインナーサイを重視して行い始めたとのことであった。内転筋のみをターゲットとしてしっかりと動かせる種目は、インナーサイが効率が良いことから、ホームジムにはインナーサイとアウターサイだけのマシンが一台置いてあった。

フロントポーズをとったときに、股の間に隙ができてしまうと重量感に欠けて見えてしまうため、内転筋をしっかり鍛えることは重要である。通常は20 レップス程度で行うが、時に手で補助を入れる高重量で行うこともある


大きなポイントというポイントはないが、パットは膝よりも少し太ももよりに当て、骨盤が後傾しないように行った。20回を目安に動作をするが、後半動きがキツくなってきた場合は手で補助し、ネガティブの局面を大切にするとのことである。収縮時からエキセントリック収縮を行い、しっかりと内転筋が伸びたら再び収縮させる。この時テンポもなるべく一定で行うようにした。今回はテンポ良く自力でできる重量で行ったが、佐藤選手は時より手で補助を入れなければ収縮することができない重量でも行うとのことであった。

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デカいハムとお尻の製造法③ スティフレッグド・デッドリフト

狙う部位 : ハムストリング

最後の種目はスティッフレッグド・デッドリフト。ハムストリングスのストレッチを狙う。スミスマシンは軌道にブレがないため、ハムにピンポイントで刺激を与えられる

脚の日の最後の種目は、スミスマシンを用いたスティフレッグド・デッドリフトを行った。この種目では、主にハムストリングのストレッチを狙っていく。ハムストリングの最初の種目で行ったバックエクステンションと似たような動きになるが、この種目ではストレッチポジションで非常に強い刺激をハムストリングに与えることができる。
足幅は腰幅程度で、佐藤選手は股関節の痛みがあるため、つま先はやや開き気味していた。スミスマシンでは重力運動になるため、バーベルを完全に上げきってしまうと負荷が抜けてしまう。そのため負荷が抜けない範囲で股関節の屈曲伸展を繰り返しハムストリングを鍛えていく。佐藤選手自身、この種目はバーベルで行うこともあるのだが、スミスマシンでは起動のブレが無いため、ハムストリングをピンポイントで鍛えることができるとのことであった。ボトムポジションでは軽く踵側に重心を置くことによりハムストリングのストレッチをより行いやすくする事が可能になる。

ハムストリングの第一種目のバックエクステンションでは股関節の動きで臀部との境目に近いハムストリングの上部を狙う。それに対してこちらのデッドリフトは膝の動きが自然に加わる為、ハムストリング全体に強い刺激を入れることができる。目線は鏡の中で股関節から膝付近を見ることにより体幹が安定し、無理のない動作で種目をこなすことができた。


佐藤茂男(さとう・しげお) 馬のように太く細かい筋肉まで発達した脚を持ち“脚男”の異名を持つ。

主な戦績:2011年東日本選手権優勝/2012年関東選手権優勝/2013年東京選手権優勝/2013年日本クラス別選手権80㎏級優勝/2021年日本ボディビル選手権10位


相澤隼人(あいざわ・はやと)1999年10月21日生まれ、神奈川県相模原市出身。身長164㎝、体重75㎏(オン)85㎏(オフ)
トレーニングを先にしていた双子の兄の影響から12歳でトレーニングをはじめ、非常に向上心があり、勉強熱心な性格と成長期が重なったこともあり、すさまじいスピードで成長が進行している若手No.1選手。若手と言いながらも、ボディビル歴8年というから驚きだ。2021年日本選手権優勝の快挙達成。
主な戦績:
2015~2017年 全国高校生選手権優勝、2017年 日本ジュニア選手権優勝 世界ジュニア選手権75㎏級5位、2018年 全日本学生選手権優勝、2019年 東京選手権優勝 日本クラス別選手権70㎏級4位、全日本学生選手権優勝、日本選手権9位、2021年日本クラス別選手権80㎏以下級優勝、日本選手権優勝


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