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千葉ジェッツふなばし・原修太のマッチョボディに迫る 「筋肉のせいで腕が上がっていないんじゃない」「筋肉つけすぎじゃない」という意見もあった

W杯で世界を知ったからには絶対にまた世界に挑みたい

原修太選手

――最初に肉体改造をしたときは、やはり否定的な意見もあった?

原 今はだいぶ減ってきましたが、体重を上げたときには「筋肉つけすぎじゃない」とか、シュート確率が落ちたときは「筋肉のせいで腕が上がっていないんじゃない」という意見もありましたね。でも、僕としては決めた道を進みたいというか、その身体で唯一の選手になりたいという理想があったので。ボディビルの方でも「何のための筋肉だ」とか言われたりするのをSNSで見かけたりするけど、自分が目的を持って、自分のためにつけているのであれば、人の声は関係ないですよね。もちろん、周りの意見を聞いて、参考にして、その上で選択するということがすごく大事なんですけど。

――実際に身体の重さや腕の筋肉がプレーの妨げになったこともありましたか。

原 僕の場合、肩まわりの筋肉が特にすごくつきやすいので、最初の頃はちょっとつきすぎた感はありました。でも、自分の中では1年間通してやってみようと決めていたので。やってみた上で、自分の感覚やスリーポイントの確率が落ちたことなども考慮して、トレーニング内容を変えていきました。

――フィジカルファイターとして認知されるまでには、さまざまな試行錯誤があったのですね。 だから周りの声でやめたというよりは、自分で試して、納得して改善していった感じですね。今は96㎏くらいですが、これからもこの体重で素早く動ける、高く跳べるという自分の理想に向けて、トライ&エラーを繰り返しながら、長く第一線で選手生活を続けられたらいいなと思っています。

――最後に、今夏のパリ2024オリンピックなど、今シーズンの抱負もぜひ教えてください。

原 去年のW杯では、選考の時点で僕はまだ世界を経験していなかったので、「落ちたら落ちたでしょうがない」という当たって砕けろ的な、怖い物知らずの気持ちで臨んでいた気がします。でも、W杯で世界を知った今は、やっぱり「もう1回、世界を相手に挑戦したい」という気持ちが大きくなりました。以前よりよりプレッシャーが大きいぶん、絶対にメンバーに入りたいという気持ちも強いです。

――W杯同様、ポジション争いは熾烈を極めそうですよね。

原 本当にその通りで、Bリーグの結果というのが(男子日本代表チームの)トム・ホーバス監督の評価に直結すると思っていて、僕に関しては身体が何より大切な武器なので、トレーナーの方と相談しながらベストの状態で臨み、選考会を勝ち抜いて、また世界に挑みたいと思います。Bリーグではチームに貢献して5月のチャンピオンシップで優勝し、夏のオリンピックに挑む。その意味ではめちゃくちゃ面白い1年になりそうです。

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取材:藤村幸代 撮影:舟橋賢 取材協力:千葉ジェッツふなばし

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